No.6889はヤマダイ、おだしの逸品　あご入りおだしの贅沢なうどん。ヤマダイなのにニュータッチを名乗らない、ライフ専売の製品である。パッケージデザインは華やかで、フタの材質も艶があり、まるで凄麺クラスかと思ったよ。でもよ～く見るとサイズがひと回り小さめで、麺もノンフライではなく揚げ麺だ。

▲ライフプレミアム贅沢なあご入りおだし
（画像はライフのWebサイトより拝借）

だし原料中に「ライフプレミアム贅沢なあご入りおだし」を80%使用しているとのこと。これがどういう味なのかは知らねども、8g✕25袋で税抜798円ということなので一袋当たり約32円、そこそこ上質な調味料であるようだ。そんな高貴なものを税込149円のカップ麺に使って大丈夫なのか！？と少々不安を感じたな。

食べてみて、つゆが良い。開放的で引っ掛かる部分が何も無い。粉末のつゆなので正直あまり期待していなかったが、乾燥粉末であることのハンディは全く感じなかった。相対的に麺が弱く感じられてしまい、麺低汁高とでも表現できよう。とはいっても麺がつゆの足を引っ張るほどのものではない。

麺は幅広の扁平で、ふっくらしたボリューム感がある。しかし同時に結構な気泡感があり、食感は軽い。香りも含めてクセは無く素直な揚げ麺だが、パッケージの質感が下手に良いのでちょっとギャップを感じてしまった。

つゆは透明感がある淡い色。醤油濃度は薄くて結構甘め。だしはとても上品で、粉末であることを忘れるほどである。とにかく突出感が全然なく滑らかな味。一方魚粉の粗い粉が舌先でザラザラする。人工的な化学調味料臭さは皆無、装飾的な香りもない。また辛い刺激も無い。そんなものに頼らなくても物足りなさは感じない。

油揚げは大きくて迫力があるが、味付けはそこそこに抑えてある印象。つゆの味の邪魔をしない配慮かな？ピンクの縁取りの蒲鉾はマルちゃん等で見掛けるものと見た目は似ているが、これはかなり柔らかめ。ネギは結構きちんとした匂いがする。

つゆの出来の良さに感銘を受けた。これに凄麺のノンフライ麺を組み合わせたらさぞや・・・なんて妄想も湧くが、もしかしたら揚げ麺に含まれる僅かな脂っぽさがこのつゆを陰で引き立たせている、なんて可能性もあるかもしれんな。