No.6315はタイのThai Preserved Food Factory、WaiWai Oriental Flavour。このブランドの顔ともいえる代表的な製品で、私が初めて食べたのは1996年頃である。しかしパッケージの図柄は22年経った今もほとんど変化が無く、調理例写真も寸分たがわず同じもの。他の会社だとデザインの基本は変えなくとも、具の中身や丼の模様などをちょっとずつ変えて新しさを演出するものなんだがな。そして裏面の作り方説明の写真(版ズレがひどいや)も同じ。
この子はタイで最も顔が知れている一人だと思われるが、きっと今ではポッコリお腹が出て髪の毛が薄くなった中年オヤジになっていることだろう。
ちなみにThai Preserved Food Factoryは1972年にタイで初めて即席麺を製造した会社である(今回の品とは別製品)。まあほぼ同じ時期にMAMAとYumYumも出てきたので、丁度この頃に国内市場の機が熟したものと思われる。またベトナム戦争の特需もあって急成長できたらしい。裏面に「健力麵」と漢字で書かれていることをみても華僑の資本が入っているようだ。
食べてみて、麺はバリカタというか針金というか、3分待ちだがとにかく硬い。しなやかさとか弾力感に乏しく、これはもう形状記憶ラーメンと言っても良いだろう。でも揚げ物の香ばしさが強いためにスナック菓子のような感覚があり、日本のラーメンとは別カテゴリーと割り切れればこういうのも悪くない。
スープは調味油の脂っこさが重厚感を演出する。胡椒と別添の唐辛子によるダブル刺激が心地よい。魚醤ではなく醤油っぽい香りがする。タイの即席麺=トムヤム味=辛くて酸っぱく甘い、という固定観念を持つ人は多いだろうと思うが、この製品は酸味と甘さは殆ど無いし、辛さも激辛の領域には届かない程度。別添の唐辛子を入れなければ低刺激のラーメンとして子供でも食べやすいだろう。なるほど裏面の子供の写真はそのことを示唆しているんだな。
国名 | タイ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 850100 101013 |
会社名 | Thai Preserved Food Factory |
製品名 | WaiWai Oriental Flavour |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ3分 |
質量 | Net55g |
熱量 | 280kcal (1172kJ) |
Na | 0.75g |
付属品 | 粉末スープ、調味油、チリパウダー |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めの角断面、硬くゴワゴワした食感、気泡感がある、揚げが深そうな色と香ばしさ |
汁・ソース | やや透明感があり調味油の脂っぽさが重厚、僅かに醤油の香り、旨味は強いが人工 |
具・その他 | 胡椒と唐辛子の刺激が爽快、激辛ではない、酸味や甘さは弱い、安っぽさが好ましい |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2018/09/20 |
賞味期限 | 2018/10/01 |
入手方法 | 2018/04/25 伊勢丹(Thailand) |
税込購入価格 | 5.5 THB |