No.5820はマルタイ、マルタイラーメン。2014年秋のリニューアルで塩分を20%カットするという大胆な変更を行った。
マルタイラーメンは1959年11月の発売で、半世紀以上の歴史がある。まあ1958年8月発売のチキンラーメンには一年以上も先を越されているが、チキンラーメンとマルタイラーメンとでは、ちぢれのある油揚げ麺/棒状の乾燥麺、麺に味付けしてある/スープが別添である等、製品の基本的な骨格が全然違うもの。確かにチキンラーメンが世に出なければ今の即席麺市場は無かったと思うけれど、チキンラーメンが世に出なくてもマルタイラーメンは発売されていただろうとも思う。さて減塩20%というのはスープだけでなく麺も含めての合わせ技で実現しているが、これだけ違えばかなり味にも影響してしまう筈だ。マルタイ随一の看板商品に大きな改変を加えるのは、古くからのファンが「こんなのマルタイじゃないやい!」と言って離反してしまう恐れがある非常に危険な賭けである。味など変えずにパッケージデザインの小細工でリニューアルしました!とでも言っとけば良いじゃない。こんなの自分が製品の開発担当者だったらビビっちゃうよ。さて食べた感想としては、やはり味のバランスがかなり変わったと思ったな。塩気が薄いという印象は殆ど持たなかったが、醤油の存在を以前よりも強く感じ、なんだか普通のラーメンに近付いちゃったみたい。昔はアッサリした味の奥に鶏肉エキスの底力みたいなものを感じたのが、それも無くなっちゃったなあ。麺の締まりが弱くなり、少々鈍く感じられたのも減塩のせいかもしれないし。
これでいい、これがいいという人もたくさんいると思うが、私は以前の味の方が良かったと感じた。欲を言えば減塩商品群を別ラインで設けて欲しかったな。
でも、基幹看板商品にこれだけのリスク取ってまでして減塩という機能性を付加したマルタイの決断は心底凄いなあと思う。強いリーダーシップを執る人がいたのだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902702 008000 |
会社名 | マルタイ |
製品名 | マルタイラーメン |
謳い文句 | 即席 生の風味 煮込み3分 味一流 減塩 塩分20%カット(二食入) |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net164/麺146g |
熱量 | 280kcal (1172kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.547+1.097g(食塩相当量4.2g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 細く短めの棒ラーメン、輪郭は曖昧で歯応えに角が無いというかグニャッとした印象 |
汁・ソース | 濁り感のある茶色、味のバランスが変った、塩分が弱いとは感じない、胡麻油の香り |
具・その他 | 醤油や味噌の存在感が増して、一般的な醤油ラーメンに近付いた感じ、力感は減った |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2016/07/19 |
賞味期限 | 2017/01/15 |
入手方法 | 2016/06/29 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 151 JPY |