No.6574はエジプトのSalim Wazaran Abu Alata、Indomie Jumbo Chicken Flavour。Indomieはインドネシア以外でも多くの国でライセンス生産を行っており、これはそのエジプト版。既にNo.6557でカップ版のビーフ味を紹介しており、今回は初の袋麺となる。
Indomieのアラビア語表記(右から左へ読む表音文字)は六つの文字からなる「إندومي」で、これをGoogle翻訳様に読ませるとほぼ「インドゥミー」と聴くことができた。もし私に海外即席麺の収集趣味など無かったら、アラビア語について調べる機会など一生生じなかっただろう。人生は面白い。
製品名にJumboと謳っているように総質量(麺の他にスープの小袋類や包装などを含む)120gということでかなりの大盛り製品。日本の袋麺(油揚げ麺)はだいたい100g近辺だし、エジプト版IndomieのJumboでない普通版(75g)と比べると60%増量ということになる。まあどこの国にも大食いの人は一定数居るんだろうなあ。もしくは複数人で食べるとか?
ちなみにこれだけの大盛り製品なのに、価格は購入時の日本円換算で約19円。一個当たりのエネルギーは586kcalもあり、一円当たりのエネルギーは586/19=30.8kcalとなる。これってもしかして、ものすごく経済的にエネルギー補給できる食品なんじゃない?
(サッポロ一番塩らーめん(455kcal)を仮に税込106円で買ったとしたら、一円当たりのエネルギーは455/106=4.29kcalになる)
食べてみて、の前に作ってみて、麺がどんどんお湯を吸い込んでいくではないか。作り方の説明書きではお湯の量を350~450mlとする旨指示があるのだが、実はこれJumboでない75gの普通版と同じ量。ホンマにこれでいいのかいな?と思いつつ作ったのだが、案の定スープが殆ど無いラーメンが出来てしまった。まあこういう製品なのだと自らを納得させて試食開始。
食べてみて、日本人の即席麺の評価基準を適用すると正直あまり褒められる内容じゃあない。でもエジプト人の価値観ではこれが良いのかもしれないし、安直に不味いなんて言うのは失礼なことだと思う。より正確に言うならば、足りないと感じる部分は多々あるけれども、過剰だったり嫌だと感じる味や香りは無い。
麺は中太の角断面で柔らかく、軽くてぶよぶよした頼りない食感。小麦粉の香りもいま一つ冴えない。もちろん量は多く、食べ終わる頃には麺がスープを全て吸ってしまった。
スープはかなり薄めのチキン味。醤油分は入っておらず、日本で言うところの塩ラーメン風。消極的な味であるが癖は無い。麺を茹でる際にたくさん澱粉が溶出するためか、ちょっとトロっとした濁り感があり、焦点が合わないような、ぼやけた味でもある。チリパウダーは有用だが、全部入れてもあまり辛くはない。
大盛りなのに味は単調であり、食べる中盤を過ぎる辺りから飽きてきた。しかしスープが薄味なので、味の付いた肉や野菜を入れれば大きく印象を変えることができると思う。エジプト人はそのようにして作り、家族でシェアしているのかもしれないなあ、とイブの夜に夢想する。
国名 | エジプト |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 0 89686 12066 0(UPC) |
会社名 | Salim Wazaran Abu Alata |
製品名 | Indomie Jumbo Chicken Flavour |
謳い文句 | Jumbo Pack 120g |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net120g |
熱量 | 586kcal (2453kJ) |
Na | 1.2g |
付属品 | 粉末スープ、チリパウダー |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の角断面、柔らかくて頼りない食感、香りは今一、量はとても多い、吸水が強い |
汁・ソース | 薄味の塩ラーメン風チキン味、とろっとした濁り、消極的だが嫌な味や香りはしない |
具・その他 | 辛さ控えめ、終盤はスープが無くなり飽きた、濃い味が付いた肉や野菜を入れるべし |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/12/11 |
賞味期限 | 2019/12/10 |
入手方法 | 2019/05/16 Port Said (Egypt) |
税込購入価格 | 3.0 LE/EGP (≒19 JPY) |