No.6536はドイツの日清食品、Soba Sukiyaki Beef (Cup)。牛すき焼き味焼そば、である。先日No.6532でフランス向けカップヌードルでも牛すき焼きヌードルを紹介したばかりだが、日清食品の欧州部門はすき焼きにご執心だなあ。手っ取り早く日本っぽさを表現するのに都合がいいからなのだろうか。しかし牛肉味の焼そばですら滅多に無いのに、すき焼き味の焼そばというのは初めて見る。まあ甘い醤油味が基調であり、味の予測は出来そうだ。
ちなみにドイツ日清のWebサイトを見るとカップ版のSobaは九種類もあり、「北京ダック」とか「タイカレー」なんてのは是非食べてみたいな。既に「やきとり」味は入手済みなので、来年早々には紹介できる予定。
この製品の上部に被っているオレンジ色の樹脂キャップは湯切りのための部品で、同心円上に小さな穴が開いている。シート成型ではなくちゃんとした射出成型品でありそれなりのコストが掛かっていそうだが、わざわざこんな部品を付けなきゃならんのか?と思ってしまうな。
日本の焼そばのような、ペロッとめくって穴を出す湯切り方法は世界一優れていると思うのだが、同じ日清グループなのにこれを導入できないのには、たぶん何か大人の理由があるのだろう。
食べてみて、特に違和感もなく食べられる製品だったが、あまり「すき焼き」を意識することも無かった。もっと牛肉を前面に押し出して、(関西風の)割下で麺を炒めたような感じに仕上げて欲しかったな。
麺は細い角断面で、若干の気泡感がある。柔らかめでゴムみたいに軸方向へ伸びやすい性質を持つ。とはいえ、こじんまりとまとまった感じがあり、香りなどを考えると日本の税込実売価格60~80円程度のカップ焼そばの麺より質感は上かもしれない。
ソースは甘めの醤油味で、正直なところすき焼きではなくテリヤキに近いと感じた。まあそれだけ牛肉っぽさが弱いからだろう。ウスターソースの酸味や唐辛子の辛さなどは無く、もうちょっとピリッとした部分が欲しい。嫌な味や香りはしないけど、ピタッと決まった感じがしないのだ。
肉のような大きな塊がいくつも入っているが、これは大豆蛋白質。肉のつもりで噛んでもパサついた食感とソースの延長のような味が染み出てくるだけでガッカリする。人参やネギなど細かな乾燥野菜入り。結論としては(この製品もNo.6532と同様)すき焼き味に過度な期待を持たない方が良いだろう。
なお、オレンジ色の湯切りキャップはお湯の流量が少なく排出に時間がかかるしあまり使い勝手がよろしくない。キャップの裏に野菜が大量に引っ付くし湯切りをする間指が熱くなる。
国名 | ドイツ |
ジャンル | カップ焼そば |
EANコード | 5 997523 311216 |
会社名 | Nissin Foods Germany |
製品名 | Soba Sukiyaki Beef |
謳い文句 | 和のごちそう |
調理方法 | 熱湯3分お湯切り |
質量 | Net89g |
熱量 | 591kcal (2477kJ) |
Na(麺具+汁) | `g(食塩相当量5.11g) |
付属品 | 液体ソース、かやく(大豆蛋白質・人参・玉ねぎ・ネギ) |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 細い角断面でやや気泡感がある、柔らかめでダラーンと伸びる感じ、頼りなさは無い |
汁・ソース | 甘めの醤油味、牛肉の香りは弱くすき焼よりはテリヤキに近い、酸味や辛さは控えめ |
具・その他 | 具の大きな塊は大豆蛋白質で有難味が薄い、細かな野菜、あまりすき焼っぽくはない |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/10/18 |
賞味期限 | 2019/06/30 |
入手方法 | 2019/08/03 Ueda特派員様よりいただく |
税込購入価格 |