No.6526はシンガポールの日清食品、U.F.O. Japanese Sauce Flavour。日本風ソース焼そば。前回のNo.6525で日本のU.F.O.を採り上げたが、実は今回の試食と一緒に食べ比べたのでそれぞれの違いを明確に浮かび上がらせることが出来た。
日本版 シンガポール版
パッケージのグラフィックは酷似している。が、フランジを含むカップの直径が日本版はΦ180mmなのに対しシンガポール版はΦ160mmと一回り小さい。カップの高さはほぼ同じ。内容量は日本版が128gに対しシンガポール版は100g、二割強の違いがある。どちらもソース味だが、シンガポール版はスパイシーマヨネーズが付いている。
あとシンガポール版は豚肉由来素材を使わないHALAL認証品。余計なお世話だが双方がこれだけ近似したデザインであると、シンガポールのU.F.O.に慣れ親しんだムスリムが来日し、あっここでもU.F.O.が売っている!と日本のU.F.O.を買って食べたら中から豚肉チップが出てきた、なんて悲劇が起こらないか心配になる。
・・・と書いていて気付いたのだが、タイの某即席麺にシリーズの中でポーク味だけ目立つように豚の絵が描かれている製品があり強い違和感を持っていたのだけれど、これはムスリム向けの誤食防止策だったんだ、納得!
食べてみて、このシンガポールU.F.O.版は日本版と味の関連性が殆ど無い。2011年に中国版U.F.O.を食べたことがあるが(No.4751)これは麺もソースも日本のU.F.O.からの影響をはっきりと見出すことが出来たし、日清が欧州で販売しているSobaでも少なからずU.F.O.の影響を感じたものなのに、あまりにも違っていた。
麺は細めの角断面で縮れが強い。特に強い気泡感が存在することが日本版との大きな相違点である。湯戻し時間は四分だが、伸びやすく頼りない食感であり、三分でも十分ではないかと思った。総じて日本の非常に安い価格帯のカップ焼そばみたい、という印象だ。但し油質は良いようで不快な油臭さは無かった。
ソースは甘く、インドネシアの調味料ケチャップマニスの味がする。ということでかなりミーゴレンっぽい味付けである。まあこれはマレー半島~インドネシアの人達の好みに合わせたものだろうから納得できる。唐辛子の辛さは強くなく心地良い程度。
Spicy Mayo付きということで、マヨネーズを入れると類型的な味になっちゃうんじゃないかと少々心配していたけれど、卵っぽさが感じられない日本のマヨネーズとは全然違う味で、酸味と辛さを附加する効用に特化していた。量も調節できるので、これはこれで有効だと思った。
ふりかけとして揚げニンニク・揚げ玉ねぎが付いているが、残念ながら湿気たような鈍い歯応えであまり有難味を感じなかった。キャベツや人参もちと存在感が弱い。
ということで、シンガポール版U.F.O.のJapanese Sauce Flavourはミーゴレンと焼そばの中間的な味であり、日本のU.F.O.とは麺もソースも全くの別物であった。
ちなみにこの製品はTurbo Drain Systemと称する湯切り機構を備えているが、これは日本のカップ焼そばと同等の機能・性能を有している。海外製カップ焼そばの湯切りはイマイチ~しょうもないものが多いけれどこの点は大丈夫。但しカップの材質が発泡スチロールではなく薄い成形シートなので湯切り時に結構熱くなる。
国名 | シンガポール |
ジャンル | カップ焼そば |
EANコード | 8 992718 853561 |
会社名 | Nissin Foods Singapore |
製品名 | U.F.O. Japanese Sauce Flavour(製造はインドネシア) |
謳い文句 | 日清焼そば Fried Ramen |
調理方法 | 熱湯4分お湯切り |
質量 | Net100g |
熱量 | 430kcal (1800kJ) |
Na | 2.64g |
付属品 | 液体ソース、粉末ソース、スパイシーマヨネーズ、かやく(揚げニンニク・揚げ玉ねぎ)。かやく(キャベツ・人参)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 細めの角断面で縮れあり、柔らかめで気泡感があり頼りない食感、湯戻し四分は長い |
汁・ソース | 甘めでミーゴレンのような香り、マヨネーズは卵臭さが無く酸味を加え、辛さは程々 |
具・その他 | ふりかけは湿気たような歯応えで香りも弱い、外見は似ているが日本版とは全く別物 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/10/11 |
賞味期限 | 2019/10/07 |
入手方法 | 2019/04/30 昇松超市(Singapore) |
税込購入価格 | 2.0 SGD (≒164 JPY) |