No.6513は寿がきや食品、カップ 岐阜タンメン。寿がきや食品はこの岐阜タンメンにかなり入れ込んでいるようで、今回のカップ版の他に袋版、汁無しカップ、チルド麺、鍋つゆ、旨塩炒めの素といった関連製品をゾロっと揃えている。しかし恥ずかしながら今まで私はこの岐阜タンメンを食べた経験が無いどころか存在すら知らなかった。なので先入観や予備知識ゼロで試食に臨むこととしよう。
カップの側面に「製造所:加ト吉水産株式会社フーズ部群馬工場」と記されていた。ということはテーブルマークやペヤングのノンフライカップ麺と同じところで作られる訳で、みんな兄弟みたいなものなんだな。
普段私は即席麺を入手したら24時間以内に製品の諸情報(日時、入手方法、賞味期限など)をi-ramen.netデータベースに登録することにしているのだが、今回の品は未投入のまま放置されていたことがつい最近発覚した。古いレシートはとっくに捨てちゃったので買った店と購入価格のデータが欠落してしまったよ、いかんなあ。
ちなみに本製品の発売はまだ平成だった頃の2019年3月25日。希望小売価格は税抜238円、税込みだと257円だね。賞味期限から逆算すると発売直後に買ったものだと思われる。
食べてみて、塩味スープにしっかりした強いニンニク臭、深みのある唐辛子ペーストが合わさり、個性的で新鮮な印象を受けた。奇をてらった味ではなく完成度の高いスープで、存在価値が高い製品だと思った。
麺は細いが、密度が高い感じで重量感がある。サラッとした口当りで唇を軽快に通り抜けてゆく。反面縮れを伸ばす方向に対する反発力・弾力性が弱い印象でちょっと鈍い食感でもある。小麦粉の香りもやや陰にこもった感じで、開放感のない抑制された麺のように思えた。
スープは透明感がある豚肉味が基調の塩味スープ。醤油の存在は殆ど感じない。これに液体スープに含まれるニンニクのしっとりしてガツンと来る強い香りにとても驚いた。これは斬新である。また白菜を煮込んだような香りや、細かな豚の脂身が上手く絡んで力感があり奥深さも感じられるものになっている。
別添で辛味あんと称するペースト状の唐辛子調味料がついており、これがやや酸味がありしっとりとした辛さを加える。激辛ではなくこれも奥の深さを拡げる効果がある。具はキャベツに白菜。豚肉は1cm角ぐらいのチップ状で有難味はそれほどないが、そもそも豪勢な具が欲しいとはあまり思わなかった。
決して高級とか上質というわけではないが、なかなかの魅力的なスープだった。強いて言えば麺とのマッチングにもう一工夫があれば★3.5を付けたんだけどね。食べ終わって、寿がきや食品がこの岐阜タンメンに入れ込むのが理解できた気がする。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901677 082497 |
会社名 | 寿がきや食品 |
製品名 | カップ 岐阜タンメン |
謳い文句 | 「岐阜といえば・・・」豚バラスープににんにくのコク!!ピリッと辛い辛味あん付 |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net119/麺65g |
熱量 | 367kcal (1537kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量2.3+5.6g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(キャベツ・味付豚肉・白菜)、辛味あん |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | ノンフライで細い割には重量感がある、舌触りはさらっとしているが食感はやや鈍重 |
汁・ソース | 透明な豚ベースの塩味に潤いのある強いニンニク臭が新鮮、白菜を茹でたような匂い |
具・その他 | 辛味あんはしっとりした唐辛子の酸味と辛さ、チップ状の豚肉、斬新で完成度も高い |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2019/09/26 |
賞味期限 | 2019/09/14 |
入手方法 | 入手経路失念 |
税込購入価格 |