No.6510はブラジルの日清食品、Tallarín Sabor Bolognesa。ボロネーゼ味のカップパスタ。Tallarín(たじゃりん)はスペイン語で麺という意味の製品名で、生産地ブラジルが属するポルトガル語圏ではTalharim(たらりん)という名前で出ている。No.6475で姉妹品のSabor Queso(チーズ味)を紹介している。
赤白緑のイタリアンカラーにシズル感溢れる調理例写真、信頼の日清食品ブランド。パッケージを見る限り美味しそうな要素に満ちている。なのに!同様な外観の姉妹品No.6475チーズ味では★1.5点の低評価に留まった。さ~て今回の品は前回の雪辱を果たすことが出来るだろうか?
上のフタの写真を見れば、太くてモチモチした重量感のある麺、トマトソースは適度な酸味と辛さが食欲を刺激し、うま味が凝縮された牛の挽肉がゴロゴロ入っていて十分な満足感を得られる、って期待しちゃうよね。ところが・・・
食べてみて、はじめの一口で再度★1.5点またはそれ以下が確定。これは日清食品の技術力の問題ではなく、ブラジル~中南米の味覚が私にはどうにも合わないようだ。フタの写真から想像される味覚と実体には非常に大きな乖離があると感じた。
麺は幅広で太い扁平断面。厚みもあってどっしりした重量感、麺をすくい上げる際に腕の筋肉に手応えを感じる。日本の一般的なカップうどんよりも立派な外観。姉妹品のNo.6475チーズ味とは全然違う形状。しかし食べてみると五分戻しなのに硬くて粘りに欠け、ゴワゴワした粗い食感。弾力性が弱いので噛む際にネチャッとした鈍い感覚がある。また小麦粉の「粉」をあまり良くない意味で感じる。これはラーメンともうどんともそしてパスタとも違う麺だなあ。
スープは量が少なく澱粉質のドロッ・ボテッとした舌触り。色の割に味が薄く感じられ、塩分やうま味、辛さや酸味や香りの全てが足りない印象。お湯の量の指定が300mlなのを半分ぐらいにしたら味の不足感は解消されるかもしれないが、ドロッとした不快な食感が一段と増強されちゃうだろうな。
具は殆ど何もなく、直径1mm程度の肉とも大豆蛋白質とも思えるようなブヨブヨした弾力がある粒々が入っているが、味や香りには全然寄与していない。
日本人が中南米へ行き、現地のスーパーでバラ撒き用のお土産を買う場合、見た目が美味しそうだとか安心の日清食品グループ製だからといってこのTallarín(or Talharim)シリーズを選ぶのはお勧めしない。特に大切な人に渡す場合は。
国名 | ブラジル |
ジャンル | カップパスタ |
EANコード | 7 891079 012512 |
会社名 | Nissin Foods Brasil |
製品名 | Tallarín Sabor Bolognesa |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯5分/電子レンジ2.5分 |
質量 | Net68g |
熱量 | 297kcal (1247kJ) |
Na | 1.441g |
付属品 | なし。粉末スープは混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 幅広で厚みもある、硬くて粘りに欠けゴワゴワした食感、小麦粉の粉っぽさを感じる |
汁・ソース | 澱粉質のドロッとした舌触り、塩分やうま味、酸味や辛さ、香りの全てが物足りない |
具・その他 | 1mm程の粒々は肉か蛋白質か判らない、日本人の感覚に合わない、見た目とは大違い |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2019/09/21 |
賞味期限 | 2019/10/02 |
入手方法 | 2019/06/17 Cartagena(Columbia) |
税込購入価格 | 5,300 COP (≒159 JPY) |