No.6495は米国の日清食品、Cup Noodles Spicy Chile Chicken Flavor。米国版Cup Noodlesについては先日No.6481のSesame Chicken味の際にチキン味の品揃えに関して述べている。
今回の品はポルトガルで購入したもの(上図)。日清は欧州でハンガリーに生産の、ドイツに販売の拠点を持っているのに米国で作られた製品が流通しているのが興味深い。まあポルトガルといえば欧州の西端であり大西洋の向こうは米国だから、下手にハンガリーから陸路で運ぶより米国から船で大量輸送する方がコスト的に有利なのかもしれんな。ちなみにポルトガルのスーパーでは欧州製の日清製品に遭遇しなかった。
米国版Cup Noodlesの調理例写真には全て箸ではなくフォークが添えられている。これは2016年9月のリニューアルの以前からもそうだった。このことは日清が日本的・アジア的な食文化を強要せずに郷に従うことの表れだろう。米国MaruchanのInstant Lunchは従来ポットの注ぎ口が写り込んでいたのが最近フォークに代わった。米国Sanyo Foodsは未だにポットの注ぎ口で、食べるための手段が呈示されていない。この辺からも日系企業が米国へ進出する際のスタンスが垣間見れる。
食べてみて、Spicyといっても激辛ではなく談笑しながら食べられるような、ちょっと辛いという程度。うま味や香りもちょっとスカスカしたような物足りなさがあり、あんまし「食った~」という気持ちになれなかった。日本のカップ麺に慣れた人はお湯の量を少なめにして濃いめの味にする方がいいかもしれない。
麺はやや細めの扁平断面で、日本のカップヌードルに近い印象だが、舌触りがこわばっているというか少々武骨に感じた。香りも日本の方が自然かな。スープは醤油ベースで透明感があるが前述の通り薄い印象。ハーブの香りがあるのだがいま一つ融和しておらず何かが足りない感じで、もやもやした欲求不満が残ってしまうのだ。具は玉ねぎのみじん切りが歯応えと香りで他のシリーズに無い個性。コーンは痩せていて日向臭い。大豆蛋白質の塊は有難味が無い。
無印Chicken味に無かった刺激要素が加わったのはいいのだけれど、少しバランスを崩してしまったように感じたな。
国名 | 米国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 0 70662 03011 0 |
会社名 | Nissin Foods (USA) |
製品名 | Cup Noodles Spicy Chile Chicken Flavor |
謳い文句 | The Original, No Added MSG |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net64g |
熱量 | 290kcal (1214kJ) |
Na | 1.12g |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(コーン・赤ピーマン・大豆蛋白質)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めの扁平断面、日本のカップヌードルに近い食感だが、少しゴワゴワしていて無骨 |
汁・ソース | 醤油ベースのチキン味、辛さは強く無い、うま味と塩分が薄く、ちょっと物足りない |
具・その他 | 玉ねぎのみじん切りが個性的、コーンは痩せぎみ、お湯の量は少なめの方がいいかも |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/09/05 |
賞味期限 | 2019/08/29 |
入手方法 | 2019/05/31 Supermercados Mantega(Ponta delgada/Portugal) |
税込購入価格 | 0.85 EUR (≒105 JPY) |