No.6485はカナダのAnderson Wattsが北米市場へ輸入販売する、Mr.Noodles Oriental Flavour。この製品についてはかなりの時間を割いて調査をしたのだが、結局製造場所の特定が出来なかった。WikiでMr.Noodlesを調べると中国は広東省恵州市のBeltek Foodsであると記されているのだが、そもそもWikiの即席麺情報はデタラメが多いし様々な状況証拠から信ずるに足らないと判断した。
さらにややこしいのはバングラディシュ製で同じMr.Noodlesを名乗る即席麺が存在し、こいつとの関連性も不明。ロゴは似ているけど微妙に違う。バングラ製のはPran Argoという会社が製造する。
バングラ製袋版のMr.Noodlesは日本でも新大久保のHALAL食材店等へ行けば入手可能で、試食をNo.6125等で報告している。また先日フィジーでバングラ製のカップ版も購入しているのだが、カップの造りや製品の構成が今回のMr.Noodleとは全然違っていた。なので今回の品が同じバングラのPran Argo社製だとは思えないのだ。
今回の品はギリシャで購入したもの(値段が高いのは観光地で買ったから)。しかし各国に満遍なく浸透していて欧州・北米でも結構な頻度で見掛けた。一方バングラ製もやはり北米・南米・南太平洋の国々でしばしば見かけた。どちらも立派な国際商品だよ。
もしかして、どちらかが海外への商標登録を怠っていて、その隙をついてもう一方が国際展開を仕掛けたという可能性も考えられる。しかしそれなら早い段階でクレームが付いて何かしらの協議がなされるだろうから、放置されるということはだろう。なんせそれぞれが輸出をバンバン行う製品なので、今の時代に商標登録を怠たるとは考えにくい。
あるいはMr.Noodlesという商標を管理する組織が存在し、そこがバングラと今回の製品のところと夫々に使用許諾を与えたという可能性もあるかも。
いろんな妄想はできるのだが、今回の製品のハッキリした出生の秘密は現時点で判らないままである。何か新事実が明らかになれば報告します。
食べてみて、あまりオリエンタルっぽさが無い素朴な、違う言い方をすれば物足りない味。まあ欧米のカップ麺の平均的な内容だと思うが、日本人が食べたらあまり良い評価は出来ないだろう。
麺は細めの角断面で、気泡感が強い軽い食感。輪郭は明確であり適度な粘りもあるので脆さは感じない。スープは濁り感がある淡い色で醤油の色や香りは殆ど無い。うま味は化学調味料っぽいが過剰ではないので許容範囲内。刺激は弱い。総じて控えめで消極的な味。
具は細かなキャベツが入っているが舌触り的にちょっと邪魔に感じた。コーンや人参は日向臭い。味に惚れ込んで購入う製品ではなく、安売りしているのを見て衝動買いするタイプの製品であろう。
国名 | カナダ |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 0 59491 00260 4 (UPC) |
会社名 | Anderson Watts (Importer) |
製品名 | Mr.Noodles Oriental Flavour |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分/電子レンジ2〜4分 |
質量 | Ne64g |
熱量 | 280kcal (1172kJ) |
Na | 1.68g |
付属品 | 粉末スープ(コーン・人参・キャベツ・ねぎ入り) |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めの角断面、気泡感が強いが輪郭は明確で、適度な粘りもあるので脆さは感じない |
汁・ソース | 濁り感がある淡い色、醤油濃度はとても薄い、うま味は人工的だが適度、刺激はない |
具・その他 | キャベツは邪魔に感じる、グリーンピースと人参は日向臭い、消極的だが大らかな味 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/08/25 |
賞味期限 | 2019/08/19 |
入手方法 | 2019/05/19 サントリーニ島の街角(Greece) |
税込購入価格 | 1.95 EUR (≒240 JPY) |