No.6474 Amanhecer (Portugal) Noodles Camarão (=Shrimp)

No.6474 はポルトガルのRecheio Cash & Carry、Amanhecer Noodles Camarão。海老味である。ポルトガルでは即席麺が十分な市民権を得ておらず、世界ラーメン協会 (WINA)の統計資料を見ても国別総需要の上位55傑に出てこない(推定年間1000万食以下、日本は年間56億食、2018年)。

同国のスーパーを巡ると主に輸入品の即席麺をチラホラ見掛けるので、全く普及していない訳ではないが、売り場面積は小さい。そんな中で遂にポルトガル籍の即席麺に遭遇したのが今回の品。だが需要の少ない国で生産を行っているとは思えないので、他国に製造を委託したものであろう(生産国の記載は無かった)。

バーコード数字冒頭の”5 60″がポルトガル籍の証

AmanhecerはRecheio Cash & Carryが経営する小売チェーン店で、今回の品はそこのプライベートブランド(PB)即席麺である。欧州に於けるこの手のPB商品は中国製であるパターンが多いと経験上認識しているのだが、それにしては包装のしっかり感など製品の造りがきちんとしている。また、麺のゆで時間が四分というのも世界的にあまり例を見ないもの。

どこで作られたかは判らないけど、既存の製品に外装印刷だけ自ブランドのものに付け替えただけのような安直な企画ではなく、Recheio Cash & CarryがAmanhecerブランドを付ける商品としてかなり細かな部分までこだわって企画開発にコミットしたのではないかと推測する。

食べてみて、おお!麺の存在感が強い!太くて輪郭クッキリ、粘りが強くてしなやか。最近の日本の袋麺と比べても全くひけをとらず互角以上に闘える質感がある。と、ここまではよかったんだけど・・・

スープが甘い。ドロッとした濁り感がありダルな舌触り。ちょっと嫌な感じにまとわりつくような印象。海老の香りは弱くうま味は平板。辛い刺激は無く、少し醤油の香りがするのはアジア的。欧州ブランドの製品としては例外的に麺を評価できる製品だったので、もう一歩スープにも頑張ってほしかったなあ。

国名 袋ラーメン
ジャンル ポルトガル
EANコード 5 601227 029970
会社名 Recheio Cash & Carry
製品名 Amanhecer Noodles Camarão
謳い文句
調理方法 ゆで4分
質量 Net85g
熱量 387kcal (1622kJ)
Na(麺具+汁) 〜g(食塩相当量1.8g)
付属品 粉末スープ
ノンフライ麺 ×
汁なし麺 ×
太い扁平角断面は輪郭が明確、粘りがありしなやか、しっかりした歯応え、良い麺だ
汁・ソース 濁り感が強くどろっとした舌触り、不自然に甘い、海老の香りや刺激は弱く平板な味
具・その他 多少アジア的な香りがある、麺が突出して良いのにスープが足を引っ張っている印象
総合評価 ★★2
試食日 2019/08/13
賞味期限 2019/05/16
入手方法 2019/05/31 Horta Calheta(Ponta delgada/Portugal)
税込購入価格 0.69 Euro (≒85 JPY)