No.6461はギリシャのFlavour Factry、Oriental Express Noodles Barbeque Pork。私はギリシャで購入した即席麺ならば過去に頂いたことがあるのだが、ギリシャ国籍(EANコードの冒頭が520)の即席麺は今回が初めて食べるものである。
ギリシャ語というのは英仏独伊語あたりとはまたちょっと違った視覚的テイストを持っていて、説明書きを読む、というより見ているとΔとかΘ、Π、ξなんて文字がゴロゴロ出てきて異次元空間の浮遊を楽しめる。今回の品は英文の記載もあるので作り方は迷わなくて済むのが幸い。
裏面の説明書きの隅に小さく中国製である旨が書かれている。まあギリシャなんていかにも即席麺の需要が僅かであろう国だと思われ、ここに即席麺工場があるとは考えられないが、EU内での調達ではなくわざわざ(関税の掛かる)中国から輸入をするんだな。もはや欧州の胃袋も中国に握られているのかな?
開封すると小袋には「超力」と印刷されている。ロゴの書体からして超力国際食品だな。ここは香港を主市場としている会社だと思ったが、ギリシャ向け製品の受託生産もやっているんだ。
食べてみて、スープの量が少ないので日本のラーメンとつけ麺の中間的な感じである。お湯の量の指定は250mlと日本の半分程度で、かなり濃い味になる。
味は醤油ベースの甘めでこってりしたポーク味。意外にまともであり、お湯の量を350ml程度に増量して作れば、日本人が食べてもラーメンとしてあまり違和感を持たないだろう。ちなみに粉末スープは麺を茹でる際に同時に投入して煮込むタイプ。
麺は中太の扁平断面で、気泡感は無くそこそこ滑らか。日本の昭和時代の麺という感じでこれも特に文句は無い。あと、袋麺では珍しいかやくの野菜が付いている。キャベツ、ニンジン、コーン等で量は大したことが無いが、おもてなしというか気が利いているじゃないか。
ということで、初めてのギリシャ即席麺(製造は中国)は意外に良く出来ていた。日本人がギリシャで長期滞在して、即席麺をどうしても食べたくなったならばこのOriental Expressに手を出しても絶望はしないだろう。
国名 | ギリシャ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 5 206674 101035 |
会社名 | Flavour Factory |
製品名 | Oriental Express Noodles Barbeque Pork(製造は中国) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net87g |
熱量 | 401kcal (1674kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量3.3g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(キャベツ・人参・コーン・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | × |
麺 | 中太で気泡感は無く滑らか、欧州の即席麺としては水準以上、歯応えや香りは平板 |
汁・ソース | こってりした醤油味とポークのうま味、麺が浸り切らないほど量が少なく味は濃い |
具・その他 | 別添の野菜付きなのが珍しく効果的、スープの量以外は日本人にも違和感が無い味 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2019/04/12 |
賞味期限 | 2020/05/13 |
入手方法 | 2019/03/07 Kihara特派員様よりいただく |
税込購入価格 |