No.6327 Pot Noodle (UK) Original Curry Flavour

No.6327は英国のUnilever、Pot Noodle Original Curry Flavour。さすがに世界一と断言したら悪いけど、世界有数のまずいカップ麺として過去紹介してきたブランドだ。なにしろ紹介する毎に評価点の最低記録を更新し、1.0点、0.5点を付けた後で更にひどいものに遭遇、0.1点というスコアを付けられるようi-ramen.netのデータベースシステムを作り変えたほど。

昔(2001年頃)はThe Pot Noodle Companyという会社から販売されていたのだが、いつからは知らないが2007年に食べた時には英国Unilever扱いに変更されていた。ユニリーバも慈悲深いというか物好きというか・・・

しかしUnileverはKnorrとかAmino等のブランドで欧州圏に即席麺を大規模展開している(ウクライナで集中生産してバラ撒く)のだが、このPot Noodleはそれとは一線を画しているようで、カップの形状やら調理方法が別物。たぶん昔ながらのThe Pot Noodle Companyの製品群や製造設備を現在もなお維持しているようだ。

ということは、英国人はこのPot Noodleが好きだということだ。英国人が欧州の標準的な味覚を持っているならば、それこそKnorrと同じ製品の冠だけをPot Noodleに替えれば良いはず。そうすればスケールメリットで製造コストはうんと下がるだろう。なのにそれをしていないというのは、英国人が昔ながらのPot Noodleを愛しているという証なのだ。

昔っから作り方が特殊で、お湯を入れて二分経ったら一旦かき混ぜて、更に二分経ったら液体ソースを入れて混ぜる。面倒臭い。果たしてこの一手間を掛けるだけの価値がある味なのか?


食べてみて、麺は昔よりちょっと良くなったかも!?初めて食べた時は太くて短い麺は芋けんぴみたいな食感だと思ったが、今回のはある程度普通のカップ麺に近付いたみたいだ。もちろん太く短い麺という特徴は今も継承されているのだが、大きな違和感を持つほどではなかった。(私がヘンな製品に慣れただけかも?)

スープは甘酸っぱい。カレー味なのだがあまりそれらしい香りや刺激は無く、なんだか寝ぼけたような味。ドロッとした舌触りがちょっと鬱陶しい。Mango Sauceは舐めてみるとあんずジャムみたいで、パンに付けたくなるような味。具は干からびたようなグリーンピースと人参。

初めてこの製品を食べる日本人は、とんでもないカップ麺だと驚き怒るかもしれない。しかし過去のPot Noodleを知る人間としてはこれでも大きく改善したものだと感慨深い。まあこれは昔ワルだった奴が更生して少し真面目に働きだしたりすると、皆が妙に美談として持ち上げるような感覚と似ているかな。

国名 英国
ジャンル カップラーメン
EANコード 5 000118 203480
会社名 Unilever
製品名 Pot Noodle Original Curry Flavour
謳い文句
調理方法 熱湯4分
質量 Net90g
熱量 442kcal (1833kJ)
Na 〜g(食塩相当量1.5g)
付属品 マンゴーソース。粉末スープ、かやく(グリーンピース・人参)は混込済
ノンフライ麺 ×
汁なし麺 ×
うどんのような太い扁平断面で短い、硬めで気泡感が強い、日本のラーメンとは別物
汁・ソース 甘酸っぱく、カレーの香りは弱く全然辛くない、旨味は控えめで、締まりに欠ける味
具・その他 液体ソースはあんずジャムみたいな味、味の各要素がバラバラで融合していない感じ
総合評価 ★☆1.5
試食日 2018/10/06
賞味期限 2018/10/31
入手方法 2018/09/21 ono特派員様よりいただく
税込購入価格