No.6273はスペインのNestlé España S.A.、Maggi Fusian Yakisoba Curry。No.6259で紹介したPollo(=Chicken)味の姉妹品であり、ウクライナで生産したものを輸入している。
このFusian Yakisoba、質量が120gと欧州で売られる即席麺としては例外的に大盛りだが、パッケージの右上に「x2 raciones」と書かれており、これは二人前という意味らしい。YouTubeで現地のTVCFをいろいろ見ると、確かにお椀程度の器に盛って二人が食べるシーンで終わるものが多い。一人当たり60gだと、それはそれでちょっと物足りないのではないかと思うのだ。前回No.6259の試食では径の大きな(Φ24)フライパンを使って調理したが、水位が低かったのか麺が全然ほぐれずに往生した。その反省を生かして今回は小さめ(Φ18)の深鍋に替えて再挑戦する。
ただ日本製の袋焼そばでは今まで大きなフライパンでも全く問題なく調理できていたので、調理器具の問題じゃないような気もするけれどね。指定の水の量は1/4L、250mlだから製品の質量120gに対してはまあ常識的である。
作ってみて、う~んやっぱりほぐれにくい。麺を投入してからも付きっきりで裏返したりほぐしたりしていたのだが、麺の吸水量が多くて鍋からすぐに水気が無くなってしまう。慌てて差し水をするのだが、結果的にうまくほぐれずに硬めの部分が残ってしまったよ。
食べてみて、上記のようにまだ硬い部分がある反面、差し水をした弊害か柔らかくなった部分は少々ベチャっとした食感であり、なんだか自分の料理の腕が急に落ちてしまった気分。これでは恥ずかしくて他人には出せないレベルだよ。欧州と日本では水質が違うからだったりして?
ソースはカレー風味のチキン味。日本のソース焼そばのような味や香りはしない。まあカレー風味といっても単調だし辛さも大したことはない。一方具として細かな乾燥野菜が結構たくさん入っており、努力の程は認めるのだが、あまり製品の魅力を上げることには寄与していない感じ。細かすぎてかえって鬱陶しい。
日本の焼そばとは違う個性を持っており、また決して嫌な味や香りはしないんだけどね、やはり麺の作りにくさと出来上がりのムラはどうしても減点要素になってしまうな。Nestléは日本の袋焼そばを一万食買って、作り勝手について研究すべきだ。
国名 | スペイン |
ジャンル | 袋焼そば |
EANコード | 7 613031 923328 |
会社名 | Nestlé España S.A. |
製品名 | Maggi Fusian Yakisoba Curry(ポルトガルで購入、製造はウクライナ) |
謳い文句 | |
調理方法 | 炒め3分/電子レンジ1分 |
質量 | Net120g |
熱量 | 504kcal (2112kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量3.2g) |
付属品 | 粉末ソース、かやく(乾燥野菜)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
汁なし麺 | ○ |
麺 | 細めの角断面、歯応えが弱くややベチャっとした食感、ほぐれにくく硬い部分が残る |
汁・ソース | カレー風味のチキン味、ソースの味はしない、嫌な味や香りは無いが単調で辛く無い |
具・その他 | 具の乾燥野菜は細かすぎて邪魔臭い、個性はあるが、製作のしやすさにまだ問題あり |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2018/07/18 |
賞味期限 | 2018/07/31 |
入手方法 | 2018/06/08 Ueda駐在員様よりいただく |
税込購入価格 |