No.6200はテーブルマーク、広東麻辣麺。テーブルマークの広東麺シリーズは現在三種類あり(他は広東拉麺、広東白湯麺)、過去には味噌だのカレーだの海鮮だのといろいろな種類が出ては消えている。今回の品は2017年9月の発売で比較的新しいもの。
そもそも広東麺シリーズはカネボウ食品時代の1980年8月に広東拉麺と広東湯麺が登場したのが始まりで、とろみをつけたスープが当時としては珍しかった。また、ちょっと高めの価格設定や製品名の書体、中国の地名を使うことなどの点において、その後に販売されて一世を風靡した明星食品の中華飯店、中華三昧(袋)に少なからぬ影響を与えたものだと思っている。
カップ麺で初めてノンフライ麺を使ったのは1976年に出たやはりカネボウ食品の「ノンフライタンメン」で、翌年には日清が「麺八珍」(のちに「めん八珍に改名)、明星が「めん吉らーめんどんぶりくん」で追従する。しかし当時のノンフライ麺は袋もカップもどのメーカの製品でも味がアッサリしすぎて物足りない感じが付きまとっていた。当初から調味油が添付がされていたけど、それだけじゃ足りなかったんだよね。
なので広東シリーズが「とろみ」で物足りなさを克服したのを食べて、そうか、その手があったのか!と少なからぬ感動を受けたものだった。
食べてみて、麺は最近のテーブルマークの水準から大きく外れない。税込95円の購入価格を考えれば十分以上だよ。スープは結構強い味。花椒と唐辛子の刺激が気持ちいいけど、決して激辛ではない。具に豆腐が入っているのが珍しい。食感はパサパサしていて寒天みたいでもある。
作る際に注意すべきは、とろみを付けるための後入れ粉末スープがダマになりやすいこと。丁寧に混ぜないとカップの底に塊が残る。ただ、元々が強い味なのでダマになって残ってくれる方がスープが緩和されて食べやすいという一面もある。液体スープも併用しているから、この状態でも味はあんまし破綻しないしね。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901520 143726 |
会社名 | テーブルマーク |
製品名 | 広東麻辣麺 |
謳い文句 | 花椒が効いた辛みのあるスープ スープが絡むこだわりの麺 とろみが旨み |
調理方法 | 熱湯4分 |
質量 | Net95/麺65g |
熱量 | 290kcal (1214kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量2.8+4.3g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ、かやく(肉そぼろ・ねぎ・豆腐・赤唐辛子) |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | 細めの角断面で優しい舌触り、緻密な食感だが噛み応えは鈍い、もっと小麦の香りを |
汁・ソース | とろみが強い、透明感が残る、唐辛子と花椒の刺激が心地良い、旨みは強くて人工的 |
具・その他 | かなり強い味、豆腐は痩せた寒天風、肉は存在感が薄い、良く混ぜないとダマになる |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2018/03/31 |
賞味期限 | 2018/08/13 |
入手方法 | 2018/02/21 クリエイトSD |
税込購入価格 | 95 JPY |