No.6158はサンヨー食品、サッポロ一番 豚骨。袋麺のサッポロ一番 とんこつラーメン(平仮名、揚げ麺)は2000年11月の発売であまり獣臭さはないものの、手堅く充実感があるシティ派豚骨といった塩梅で、関東圏では市中でそこそこよく見かけたものだった。が、
2017年10月にサッポロ一番 豚骨(漢字、ノンフライ麺)としてリニューアル。ごく普通の揚げ麺から極細・バリカタ・ノンフライ麺に宗旨替えしていたのだ!しかも製品名からラーメンを消している。
この華麗なる変貌ぶりを目の当たりにして、瞬時に連想したのは宿命のライバルたる明星のノンフライチャルメラ豚骨(これは次回No.6159で紹介する)である。
明星チャルメラとんこつ(これも最初は平仮名)は1985年の登場でもちろん揚げ麺。基本的な構成は変えずにマイナーチェンジを繰り返しながらずっと続いて来たが、2016年1月に突如ノンフライ版の豚骨を追加発売。現在、私の眼で見ても商業的に結構成功しているように感じられる。
で、今回のサッポロ一番。ゆで時間90秒というスペックも含め、かな~りノンフライチャルメラを意識した製品だよなーと思う。であれば、これはもう勝負するしかあるまい。
個別の評価として、今回のサッポロ一番の麺は細く、縮れは弱く、ちょっと突っ張ったような緊張感というか、残留応力が高いかのような印象を受けた(茹で始めてから60秒ぐらいまでは最初の円盤形状がなかなか崩れないのだよ)。何れにせよ旧来の揚げ麺版とんこつの麺とは脈絡のない、全くの別物である。
スープは殆ど獣臭さが無いミルキーな都会派豚骨であり、これは従来品と似通った印象。まあ揚げ麺版を食べたのはもう13年前の話(No.3165)なので記憶はあんまし頼りにならないが、当時の試食記に書いた印象が大体そのまま当てはまる。
なので今回のノンフライ版のキモはバリカタ・ノンフライの麺にあり、スープは従来版のイメージをある程度継承するものだと結論付ける。次回No.6159では宿命のライバル明星チャルメラとの対比について書きます。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 901734 032076 |
会社名 | サンヨー食品 |
製品名 | サッポロ一番 豚骨 |
謳い文句 | カタ麺・ノンフライ |
調理方法 | ゆで1.5分 |
質量 | Net88/麺70g |
熱量 | 347kcal (1453kJ) |
Na(麺具+汁) | 0.5+1.7g(食塩相当量1.3+4.3g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | ○ |
汁なし麺 | × |
麺 | そうめんのように細く縮れは弱い、滑らかだがやや突っ張った食感、従来品とは別物 |
汁・ソース | ミルキーな豚骨で獣臭さは殆ど無い、スッキリした印象だが力感はある、刺激は無い |
具・その他 | 味や香りは結構華やか、胡麻とネギも効果的、スープは従来品の面影を残している |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2018/01/23 |
賞味期限 | 2018/05/25 |
入手方法 | 2017/12/22 グルメシティ |
税込購入価格 | 95 JPY |