No.7466は英国のUnilever UK、King Pot Noodle Beef & Tomato Flavour。ポットヌードルといえば不味いカップ麺というのが英国のみならず全世界の共通認識であり、ウチでは2001年に初試食、同製品の危険性・凶暴性を日本語で最も早い時期にネットで発信したと自負している。
▲私の初Pot Noodle体験(2001年)
そんなPot Noodleに風の噂で大盛り版「キング」が存在していると聞いた。今回幸運にも入手でき、手にしてみると妙にカップが細長い。測ると縦寸法が135mm、口径の最大部がΦ95mmなので縦横比が1.42もある。そして重量は114g、標準品は90gなのでたっぷり満足(?)できるだろう。
食べてみて、いつもながらのポットヌードルワールドを大盛りの分、長い時間を費して堪能することが出来た。好奇心が旺盛な人は試してみることを止めはしないが、真剣に美味しいカップ麺を探求している人はこの製品名を金輪際キッパリと忘れるのが良いだろう。
麺もスープもシャキッとした部分がなく、曖昧で締まりがない。足元がブヨブヨしてどんよりとした雲の中を目隠しして歩くような気分。作り方を間違えたか、何か調味料類が欠品しているのかを再確認したくなる。それでも今回の品はトマトの酸味があるのでまだ救われている方でもある。具はザラザラとネチャネチャ。
液体のトマトソースは粉末スープの中に埋もれていて、取り出す際に指へ粉末が付着する。湯戻し時間は四分だが、二分経過時に一旦かき混ぜる必要があるので待機していなければならない。麺の形状から箸よりもスプーンやフォークの方が食べやすい。日本のカップ麺に慣れた身には戸惑いや面倒くさいことが多々ある。
上の文を読んで、それでもPot Noodleを食べてみたいと思った人のみが特別な世界へ足を踏み入れる資格がある。ポットヌードルはカップ麺の枠を超えた、Pot Noodleという一つの世界なのだ!何だかんだ文句は言っても、私はポットヌードルが好きなのだ!(決して美味しいとは言わないが)
麺は幅4mmの扁平断面で、輪郭はボケている印象。かん水は使っていないようで白く、うどんのようだ。短くて箸では食べにくい。気泡感が強く噛み心地はスポンジーで、粘りは弱く、脆さと鈍さを感じる食感。日本のラーメンとは全くの別物。
スープは淡く濁った茶色で、澱粉質のゴモゴモ感が強い。これが全ての味や香りをウヤムヤにしてしまい、ダイレクト感に乏しいスープである。甘酸っぱいが、トマトの香りは弱い。うま味は十分に出ているが、動物性素材を使っていないこともあり、牛肉の香りは全然出ていない。辛い刺激は無い。
具は粉っぽいグリーンピースとネチャッとしたトマトで、有難味を感じない。
国名 | 英国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 8 722700 153276 |
会社名 | Unilever UK |
製品名 | King Pot Noodle Beef & Tomato Flavour |
謳い文句 | Get Charged Up in 4 Minutes |
調理方法 | 熱湯2+2分 |
質量 | 内容量114g |
熱量 | 526kcal (2202kJ) |
Na | ~g(食塩相当量2.0g) |
付属品 | 液体スープ(トマトソース)。粉末スープ、かやく(グリーンピース・トマト)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅4mmの扁平で短い、白くてうどんみたい、輪郭は曖昧、気泡感が盛大で粘りが弱い |
汁・ソース | 淡く濁る茶色、澱粉質のゴモゴモが味や香りを有耶無耶にする、甘酸っぱく辛くない |
具・その他 | 粉っぽいグリーンピースとネチャッとしたトマト、ダイレクト感に欠け、歯痒い製品 |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2024/03/02 |
賞味期限 | 2024/08/31 |
入手方法 | 2023/12/20 Kihara特派員様よりいただく |
税込購入価格 |