No.7344はフランスのCentral Asia Pacific、Kailo Brand Nouilles Instantanees Saveur Homard。ロブスター味。漢字表記は家乐牌龙虾面。同社は在仏の商社でEANコードも同国籍だが、製品の実態は香港製であり、在仏の華僑やアジア食品愛好家に向けた製品なのでは?と睨んでいる。
No.7199で姉妹品のカニ味を紹介したが、このときと同様に外装のフィルムは薄く貧弱で、写真は版ズレを起こしている。外観を見る限りはかなり古風で時代遅れのパッケージだ。しかし、カニ味の試食では外観の頼りなさを大逆転する好印象だったので、密かに今回も期待している。
食べてみて、やはり安っぽい外観とは裏腹に、これいいじゃん!と積極的に推せる内容であった。もちろんまるで生麺の香りやコシ、リアルで深みのあるスープの喉越し、素材の良さが伝わる高級感、なんてものは皆無であり、あくまでチープな中でのまとまりの良さがある、という意味である。
麺もスープも親しみやすさがあり、喧しくはないが適度な存在感が出ていて、決して嫌な部分はない。たぶん原材料にはたいしてお金を掛けていないものだと推測するが、厳しいコストの制約の下でそこそこの満足を得られるというのは良い商品だといえる。
ところで、食べていて気になった点が一つ。今回の品、食べた印象がNo.7199のカニ味と殆ど一致し、香料の僅か一部が置き換えられただけのような気がする。カニと海老(ロブスター)のどちらか一方が食べられないという人は殆どいないと思うので、どっちを買ってもほぼ一緒だね。
麺は幅2mmの細い角断面。舌触りは柔らかめでしなやかだが、輪郭は明確で粒立ちもハッキリしている。重量感とか高級感は皆無だが、元気のいい食感。海外製品としては変な匂いや湿気ったような歯応えがないのも良い点である。
スープは淡い色で濁り感があり、僅かにとろっとしたような舌触り。甘めで、ロブスターかどうかは特定できないものの、甲殻類っぽいうま味が潤沢に出ており、隙間が無い印象。ただNo.7199で食べた姉妹品のカニ味と殆ど変わらないようにも感じられた。
醤油の香りはせず、僅かに胡椒の刺激がある。複雑で退屈しない味である。
国名 | フランス |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 3 379140 106895 |
会社名 | Central Asia Pacific |
製品名 | Kailo Brand Nouilles Instantanees Saveur Homard / Lobster Flavour (製造は香港) |
謳い文句 | 家乐牌桶面 龙虾面 |
調理方法 | ゆで2〜3分/ゆで2〜3分お湯切り/そのまま食べる |
質量 | Net85g |
熱量 | 418kcal (1749kJ) |
Na | ~g(食塩相当量4.68g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの細い角断面、輪郭は明快で元気のいい食感、高級感は皆無、変な匂いはしない |
汁・ソース | 淡い色で僅かなとろみ、甘めで甲殻類っぽい香りと旨味、隙間がない味、胡椒の刺激 |
具・その他 | 退屈しない味、安っぽい外観の割には好印象、だが姉妹品のカニ味とほとんど同じ味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/08/29 |
賞味期限 | 2023/11/28 |
入手方法 | 2022/11/24 Kihara特派員様よりいただく |
税込購入価格 |