No.7217はサンヨー食品、サッポロ一番 旅麺 横浜家系 豚骨醤油ラーメン。旅麺シリーズはオープン価格で、実売百円程度の販売が多いお手頃な製品。なのに(私が知る限り)全てが液体のスープまたはソースを使用しているため、粉末では成し得ない質感表現が期待できる。これなら流通系のプライベートブランド商品にも負けないかも!?
なんて言うと、じゃあより高額なサッポロ一番どんぶりや同カップスターの立場が無くなってしまうではないか、と余計な心配をしてしまうのだが、液体が善で粉末が悪というのは安直な区別であり、スープの形態だけで全てが決まるものではないのが即席麺の奥の深さでもある。
食べてみて、正に液体ならではの滑らかで整ったスープである。サッポロ一番ブランドの安心感と液体スープならではの上質さが備わっている。
しかし踏み込みが浅いというか甘く、もっと立体感や陰影表現、鼻の奥で感じる香り、舌先に染み込むような味わい、力強さや繊細さ、などの情緒的表現が欲しい。まあ購入価格(税込106円)を考えると贅沢は言えないのだが、粉末スープでもこの点に長けているものは同社製品を含めてザラにある。
一方で、食べることにあまり気を遣わせない気軽さがあるともいえ、これも即席麺が持つ大切な役割だ。忙しい際に簡便に食事を摂りたいという場合は、あまり主張や存在感の強い製品は鬱陶しく感じるものである。この点で本製品は心身への負荷が少なく、それでいて液体スープならではのそこそこの質感を備えており、時と場合によってはピッタリ合うと思う。
麺は幅3mmの扁平断面。表皮が硬く、ベトつかずに粒立ちがいい印象だが、若干の気泡感があり、あまり重厚な食感ではない。ちょっと不愛想な麺だと思った。あと時間による麺の伸びが多めのように感じた。
スープは液体らしくとても滑らかで、刺々しさのないミルキー豚骨。獣臭さはなく、軽いニンニク臭がある。緻密さや上質さを感じる一方で、突っ込みが浅いというか、奥の深さに欠け、せっかくの液体スープなのに勿体ないと思った。
チャーシューは直径5cmぐらいあるが薄い。ネギはたくさん入っているが他に具はなく、ちょっと寂しさを感じる。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901734 030119 |
会社名 | サンヨー食品 |
製品名 | サッポロ一番 旅麺 横浜家系 豚骨醤油ラーメン |
謳い文句 | 鶏脂のコク広がる豚骨醤油ラーメン |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net90/麺60g |
熱量 | 332kcal (1390kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.3+3.9g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(チャーシュー・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅3mmの扁平断面、表皮が硬くベトつかず粒立ちが良い、気泡感があり重厚ではない |
汁・ソース | 液体らしく滑らかで棘がないミルキー豚骨、獣臭さ無し、軽いニンニク臭、やや平板 |
具・その他 | 肉は直径5cmで薄い、他はネギだけで寂しい、上質なスープだがもっと深みが欲しい |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/01/27 |
賞味期限 | 2023/03/14 |
入手方法 | 2022/10/09 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 106 JPY |