No.7197 イトメン あまくち醤油

No.7197はイトメン、あまくち醤油。ウチでは15年前のNo.3990で「播州らーめん」を紹介しており、パッケージデザインはこの時のものと酷似しているので、同じ流れを汲む製品なのだろう。実際今回のパッケージの隅にも「播州らーめん」の記載がある。だが同社のWebサイトを見ると今回の品の正式名称は「播州らーめん」が含まれず、ただの「あまくち醤油」に変わったようだ。

▲イトメンの播州らーめん(2008年版)

播州のラーメンと言われても、どんな特徴があるのか全然想像が出来ない人が多いだろう。なので「甘口」という製品性状をストレートに表現してくれるのは有難い。甘いスープが好きな人は興味を示し、苦手な人は敬遠するので購買の判断に役立つし。

食べてみて、名前の通りスープが甘い。一般的なラーメンとは味のバランスがかなり異なるが、その分各自で工夫する等攻略する楽しみもありそうだ。

正直に告白すると、私はラーメンの甘いスープは少々苦手である(蕎麦つゆならいいんだけど)。なので予備知識無しでこの製品のスープを飲んだら即座に警戒レベルがMax.になり、否定の感情がふつふつと湧き出てくるだろうと思う。

しかし今回の品は製品名で明確に甘口である旨が宣言されているため、苦手ではあるが甘いスープを楽しんでやろうとか、どんな具が似合うのか考えてみようとか、食前に頭をポジティブな思考に切り替えておけるのだ。

製品に地域名を取り込みたいのは製造者のプライドとして理解できるが、それに優先して好き嫌いが分かれそうな特徴を製品名に含ませるのは、ユーザへ対する情報提供として大切なことだと思う。播州=甘口という認識がより広く一般的になったら、単独の「播州らーめん」という名に再び戻すがいい。

麺は幅2mmの細めの角断面で縮れが強く、輪郭が明確で粒立ちがいい印象。重量感はないが舌触りで主張する。ただ麺が細い分、時間の経過による伸びは大きく、素早く食べるのが良さそうだ。

スープは透明感がある醤油味で甘さが際立つ。砂糖のコッテリとした重量感のある甘さではなく、サラッとした軽い甘さ。鋭さは無く、適度なまろやかさもある。この甘さが一番の特徴だが、人によって好みが分かれるだろうと思う。相対的にうま味は薄く控えめに感じる。液体スープは醤油だれのみで脂分はなくアッサリ。スープの甘さを活かせる具を入れたいところ。

国名 日本
ジャンル 袋ラーメン
EANコード 4 901104 132528 (5p:132511)
会社名 イトメン
製品名 あまくち醤油
謳い文句 播州らーめん 播州らーめんは兵庫県を中心とした播州地方で作られているラーメン。甘みのあるしょうゆ味が多くの人に好まれています。伝統の塩である播州赤穂の元塩を使用。播州龍野伝統の製法で仕上げたしょうゆ「本醸造醤油」を100%使用。伊藤麺創業昭和二十年
調理方法 ゆで3分
質量 Net96/麺78g
熱量 423kcal (1771kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.5+3.3g)
付属品 液体スープ、粉末スープ
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
幅2mmの角断面で縮れ強め、輪郭が明確で粒立ちが良い、重量感はない、経時変化大
汁・ソース 透明感がある、甘さが強いが軽い甘さで好みを分ける、適度にマイルド、脂っ気なし
具・その他 一般的な醤油味とはバランスが異なる味、具等を工夫し好みに仕立てる楽しみがある
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2022/12/26
賞味期限 2023/01/10
入手方法 2022/06/22 相鉄ローゼン
税込購入価格 365 JPY / 5p