No.7153は大黒食品工業、大黒 冷したぬきうどん。19年ぶりの試食である。大黒冷しシリーズの姉妹品として最近ではNo.7133で冷し中華を、7143で冷しそばを紹介している。
冷しそばを紹介する中で「(六年前にはあった筈の)七味唐辛子が無くなっている!」と悲痛な叫びを上げたが、今回の冷しうどんにもやはり付いていなかった。調べた結果、2020年版から七味唐辛子の添付を止めた様子。
昨今は原材料の高騰が凄まじく、製造業が苦しいのは理解する。今回の冷しシリーズは中華・そば・うどんで中蓋の印刷を共用する等涙ぐましいコストダウンの跡が垣間見れるし、安直に七味を復活されろ!というのも酷な気がするよ。
食べてみて、No.7143の冷しうどんと酷似した印象。多分液体のスープとかやく(揚げ玉・ごま・ねぎ)は同じものを流用していると思う。とすると違いは麺だけなのだが、湯切りした揚げ麺を氷水で冷やすと意外にその差は小さいと感じた。まあ元々そばは大して蕎麦粉の香りが漂うものではなかったし。
もっともうどんの方がかなり太く(湯戻し時間はそばが3分、うどんは5分)ボリューム感があり、表面はつるつるした艶のある舌触りがあるので、ここの違いに大きな価値を見出す人はどちらが良いか迷わないだろう。
製品全体としては、麺をきちんと氷水で冷やせば爽やかな体験ができる。スープも液体なので質感は上々だが、あまり華やかな味ではない。かやくの香ばしい揚げ玉が単調さから救ってくれるがこれに依存しきってている印象。やっぱ七味唐辛子が欲しいな。
麺は幅4mmの扁平断面でボリューム感は程々。気泡感はあるが、氷水に晒して引き締めるので、頼りなさは感じない。素っ気ないうどん麺だが、それでも姉妹品の冷し中華や冷しそばよりも麺が太く存在感が強いので、食べた~という満腹感を得られる。
スープはかなり甘めで、液体らしくしっとりとして粗さがない。ただうま味がとても強く、その割に深みがなく単調。このスープはNo.7143の冷したぬきそばと同じもののようだ。汎用的な味わいで、麺に合わせこんで調整した感じではない。
具の揚げ玉は揚げ物の香ばしさがあり、とても有難味を感じる。一方胡麻とネギは存在感が薄い。退屈を突き破るピリッとした刺激が欲しい。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップ冷しうどん |
EANコード | 4 904511 003641 |
会社名 | 大黒食品工業 |
製品名 | 大黒 冷したぬきうどん |
謳い文句 | あげ玉のコクがつゆと合う さわやかな美味しさ |
調理方法 | 熱湯5分水さらし |
質量 | Net117/麺85g |
熱量 | 466kcal (1951kJ) |
Na | ~g(食塩相当量3.3g) |
付属品 | 液体スープ、かやく(揚げ玉・ごま・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 要(水さらし) |
麺 | 幅4mmの扁平断面で存在感あり、気泡感はあるが氷で締めるので頼りなさは感じない |
汁・ソース | 甘めで旨味が強い、液体らしく滑らか、深みはなく単調、冷しそばと同じスープだな |
具・その他 | 香ばしい揚げ玉は効果的、具も冷しそばと同じ、全体的に抑揚に欠け、七味が欲しい |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2022/09/26 |
賞味期限 | 2022/10/18 |
入手方法 | 2022/07/08 ヒーロー |
税込購入価格 | 95 JPY |