No.7128はマルタイ、辛子高菜風味 棒ラーメン。同社で袋に透明部分がある廉価版棒ラーメンシリーズ(2人前は現在七種類)の一つ。今回の品はあまり関東圏には出回っていないのか滅多に遭遇する機会がなく、私は初めて食べるもの。
▲棒ラーメンシリーズの一部(2016年)
現在屋台とんこつ味は煮込み2分に変更された
いきなり冒頭章から食べた感想になるのだが、なかなか好印象。総合評価は★2.5にしたが、3.0にするか否かでかなり悩んだ程。少なくともここ数年内に食べた同シリーズのマルタイラーメンや屋台とんこつ味棒ラーメンよりも明確に良いと感じた。
それと同時に料理の味付けに関して王道を行くものと(何らかの目的があり)少し王道を外れて末節の技巧に走ったものとの差が図らずも明確になったような気がした。
食べてみて、麺の食感もスープの手応えもしっかりしており、これに辛子高菜の心地良い刺激が絡んできて、食べた~という満足感が高い。具無しの素で食べても物足りなさは感じない。簡素な製品ではあるが、とりあえずの食事としては十分以上だと思う。
しかし二つ上の写真に示す、ここ最近に食べた姉妹品達と比べて何か違うんだよな~?こっちの方が随分とイケている気がする、麺の歯応えすら違うような・・・と考えて気が付いた!そうだ、これは【塩】の違いだ!
二つ上の写真の姉妹品をよく見ると、それぞれ「塩分20%カット」「塩分25%カット」の文字が躍る。そう、この二製品は確か2015年頃に減塩化を伴うリニューアルを敢行していたのだ。
マルタイのサイトにある現行製品のデータを見てもマルタイラーメンの塩分相当量は4.2g、屋台とんこつ味棒ラーメンは4.0g。それに対して今回の辛子高菜風味棒ラーメンは減塩リニューアルの対象外で、現在でも5.7g相当の塩を使っている。(減塩化前のマルタイラーメンは約5.33g相当/2009年版のNa量からの換算値)
やはり塩を使うべきところでは適切な量を使わないとシャキッとした味に整ってくれないんだなあ。巷によくある健康志向食品で減塩を謳うものは腰砕けの味に感じられるものが多いし。いくら調味料や添加剤で誤魔化しても限度があるんだろうなあ、などといろいろ考えた。(減塩化された棒ラーメンを食べた直後はこれでいいじゃん程度に思っていたんだけどね)
もちろん塩分過多は高血圧や腎臓病など体に悪影響を及ぼす可能性があるものなので、マルタイが主力製品の減塩化を図ったことに全く異存はなく大英断だと評価する。そしてこっそりと「非」減塩化製品を残してあることに、更なる感謝をするものである。スープを残せばいいんだし。
麺は2mm強の正方形断面で、縮れは無く短め。輪郭や歯応えはやや曖昧で鈍めだが、芯はしっかりしていて軽々しさは感じない。いつものマルタイ棒ラーメンの香りが漂ってきて、懐かしいような安心感を得られる。
スープは白濁した淡い色で、乾燥した高菜とネギが浮いている。チクチクと刺すような辛い刺激があるが、激辛ではない。粉末スープらしいミルキーな豚骨味で、濃厚という感じではなく身軽な印象がある。やや甘めでうま味は強い。
全体的に質素ながらも高菜の香りと刺激が添えられて、(現在の減塩化された)普通のマルタイラーメン以上に味の緊張感があり、具無しでも物足りなさは全く感じなかった。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902702 001544 |
会社名 | マルタイ |
製品名 | 辛子高菜風味 棒ラーメン |
謳い文句 | とんこつ味 生の風味 煮込み三分、味一流。ノンフライ麺 2人前 |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net173/麺146g |
熱量 | 311kcal (1302kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.8+3.9g) |
付属品 | 粉末スープ(乾燥辛子高菜入り)、調味油 |
ノンフライ麺 | ○(棒状麺) |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mm強の正方断面で短め、輪郭や歯応えはやや合間で鈍めだが芯はしっかり軽くない |
汁・ソース | 粉末らしいミルキー豚骨に乾燥高菜のチクチクした刺激、非激辛、甘めで旨味は強い |
具・その他 | 質素ながら緊張感がある味で具無しでも物足りなさは感じない、減塩化してない為か |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/08/05 |
賞味期限 | 2022/11/15 |
入手方法 | 2022/06/14 ライフ |
税込購入価格 | 181 JPY / 2p |