No.7041はエースコック、大吉 鰹だし醤油ラーメン。大吉の歴史は古く1978年8月の発売。当初は「焼豚ラーメン大吉」という名称で、娯楽的要素のおみくじが付いていたのが大きな特徴。味は豚肉が入った透明感のある醤油味で堅実かつ平凡な内容。だが麺は丸刃で切り出した角の無い楕円断面で、舌触りが優しく当時のカップ麺の中では新鮮な印象があり、これが他製品との差別化要素になっていた。昔は関東圏でも普通に売られていたのに現在レギュラー品は北海道限定販売。
今回の品は2021年12月に全国販売された企画モノ。期間(数量かも?)限定品なので今からの入手は難しいだろう。なお本製品におみくじと焼豚は入っていない。
食べてみて、全体的に軽い印象。なのできちんとエネルギーを摂るための食事には適さないが、おやつや夜食など小腹を満たす程度の用途としては丁度いい。大吉は当初「焼豚ラーメン」を標榜していたものだが、今回の品は焼豚だけでなくうま味や香りに獣っぽさは姿を消し、代りに魚や海藻っぽい味で構成されている。
また麺も昔のような食べた瞬間に断面が丸い!角が無い!と意識させるものではなくなり、舌触りは一般的なものになっている。なので、今敢えて大吉を名乗る必然性があるのかな?というのが正直な感想。
強いて言えば発売当初の大吉がおみくじ付きだったのが、のちに図書カードが当たるように変更し、今回の品もこれを踏襲することで中間期の大吉を知る世代に訴求するのかな?と考える。あと年始のおめでたい時期に向けた企画品、ということもあるかも。
麺は細めの角断面で気泡感がある。重厚感はないが香りを含めて軽快な印象。大吉が発売された当初の麺は珍しい丸断面かつ輪郭がハッキリしていて他製品との差別化が明確になされていたが、今回の品は輪郭も甘めで普通の麺になっている。
スープはアッサリしている薄口醤油味。畜肉系ではなく魚介系の和風ダシで、またこぶ茶をだくさん混ぜたようなうま味が強い。脂っぽさは全然無く上品。胡椒のチリチリした刺激があり退屈さは感じない。(初期の大吉はいかにも粉末醤油っぽい香りがストレートに漂ってきて、当時の基準でも素朴な味だと思っていた)
具はキャベツや「寿」模様の蒲鉾などで肉は入っておらず、あまり有難味を感じない。元々は焼豚ラーメンだったんだけどなあ。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901071 216726 |
会社名 | エースコック |
製品名 | 大吉 鰹だし醤油ラーメン |
謳い文句 | 図書カード(500円分)フタを開けて入っていたら当たり!※入っていない場合はハズレです。 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net68/麺60g |
熱量 | 289kcal (1210kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.2+3.6g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(キャベツ・かまぼこ・卵・ねぎ) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面で気泡感がある、重厚感は無いが香りを含めて軽快な印象、昔とは違う |
汁・ソース | あっさり醤油味、畜肉系ではなく魚介系の和風味で上品、こぶ茶の旨味、胡椒の刺激 |
具・その他 | キャベツや蒲鉾は有難味が弱い、昔の大吉とは別物、力感は無いが夜食やおやつに適 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/02/19 |
賞味期限 | 2022/05/15 |
入手方法 | 2021/12/08 ライフ |
税込購入価格 | 95 JPY |