No.6985は日清食品、日清のラーメン屋さん 北海道旭川しょうゆ。2020年6月にパッケージが熊のイラストに変わった後、みそ(No.6779)としお(6905)に続いての紹介となる。なお北海道では見た目がソックリな別製品が販売されている(未試食)。
日清のラーメン屋さんは五個パックの税抜希望小売価格が300円に設定されており、これは他に類を見ない安さである(今回は特売198円で購入)。他の日清製品や他社では555円が標準的で、僅かに440円という例があり、あとはオープン価格が殆ど。日清の看板が付いていれば品質は安心できるし、他社にとっては実に嫌な存在なのでは?と想像してしまうな。
食べてみて、徹底的に各要素の角を落としてマイルドに仕上げてある。高級感こそ無いが程々の質感は持っており、決して貧相さは感じない。穏やかで平穏な日常に寄り添う即席麺として適していると思う。そしてダブルスープなのに五個パック300円という税抜希望小売価格には大いに割安感がある。
しかし、良くも悪くもダイレクト感とかリアルさに欠け、食感も味もクッションを介したような、襖を介して隣の部屋の人と会話するようなもどかしさも感じた。食事をすることで生活のモードを切り替える、というトリガー的な用途には向かないと思う。
麺は中太の角断面で、輪郭は穏やかで優しい舌触り。噛み切り感もソフトというか粘る感じで、ちょっと鈍めでもある。無理して生麺に似せようとする意図は感じないし高級感も無いのだが、揚げ麺としては緻密で重量感がある。この辺は昭和ではなく平成の袋麺という印象。
スープは少し濁り感がある茶色で、液体タレに含まれる豚の脂っぽい香ばしさが味に力感と存在感を与える。包み込むような昆布のうま味も特徴的。スープ全体では粉末スープの存在感が高いが味や香りに隙間や不足感はなく、価格以上に充実している内容だと思う。
一方で辛さなどの刺激がとことん控えめであり、鋭さとか機敏さ、軽快さとは全然縁が無い。また全ての要素がプロテクターを付けて防護されているようで間接的に感じられ、それが長所でもあり短所でもある。
食べてもスカッとした爽快感とかヤル気がモリモリと湧いてくるような感覚は得にくいので、体の調子や食後の活動計画を考えた上で食べるのが良い。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902105 901496 (5p:108642) |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 日清のラーメン屋さん 北海道旭川しょうゆ |
謳い文句 | ポークと魚介のWスープ 旨みの決め手は北海道産利尻昆布 |
調理方法 | ゆで4分 |
質量 | Net89/麺80g |
熱量 | 392kcal (1641kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.6+3.4g) |
付属品 | 液体スープ、粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の角断面、輪郭は穏やかで優しい食感、ソフトに粘リ鈍めの歯応え、重量感あり |
汁・ソース | 少し濁り感あり、焼き豚のタレっぽい香りと昆布の旨みで隙間が少ない、刺激は弱い |
具・その他 | 麺もスープも徹底的に穏やかでクッションを介すように間接的、もどかしさも感じる |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2021/10/29 |
賞味期限 | 2021/12/28 |
入手方法 | 2021/05/27 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 214 JPY / 5p |