No.6855は日清食品、旅するエスニック グリーンカレーヌードル。二食パックという珍しい形態で、外装の中に個別包装された一人前の製品が二個入っている。バラして単品で販売することは想定していないのか、個装にはJANコードは振られておらずPOSシステムでは扱えないし、原材料名や栄養成分の値も記載されていない。税抜希望小売価格が285円の結構な高額製品であるが、単品では売らない何か戦略的な理由があるのだろう。パッケージデザインを見ると、女性を主たるターゲットとしているものだと思われる。
▲二個パックの外観(この状態で販売される)
この製品は日清のPrime袋めんというシリーズに属し、姉妹品としてトムヤムクン味がある。それぞれカップ版もある。
食べてみて、価格相当ともいえる日本のプレミアム即席麺級の品質感を持たせつつ、タイっぽいグリーンカレーを実現している。エスニック料理好きの日本人にピタリとはまりそうな味である。但しタイ人がこの製品を食べたらお節介というか装飾過剰とでもいうか、少し違和感を持つんじゃあなかろうか?とも思った。
麺は角断面のノンフライ細麺で、縮れが無くサラッと伸びやかな舌触り。その上でモッチリとした粘りもありしなやか。チマチマしておらず大らかな食感。この質感の高さが製品全体のレベルを高いものとしている。日本の醤油みそ塩とんこつラーメンとではやや相性が悪そうだが、このグリーンカレー味のスープにはドンピシャで合っている。
スープは甘めで、青唐辛子の爽やかな辛さが心地良い。粉末スープだけであるが、それ故の欠点は感じなかった。ココナッツミルクの乳臭さや魚醤の香りがタイっぽい。うま味は結構強い。ネギがたくさん入っているが、ここはパクチーが欲しいところ。高額製品なのだから別添でたくさん付いていて然るべきだと考える。
本家タイでもグリーンカレー味ラーメンは各社が出しているが、ほぼ全ては揚げ麺であり油臭い香ばしさを強く意識する。しかしこの製品は上質なノンフライ麺によりそれらとは明らかに一線を画した存在となっていた。う~ん、この内容だったら単品で販売したっていいんじゃない!?
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902105 110454 (2p) |
会社名 | 日清食品 |
製品名 | 旅するエスニック グリーンカレーヌードル |
謳い文句 | タイ産ペースト使用 おうちでカンタン旅気分♪ |
調理方法 | ゆで4分 |
質量 | Net170/麺140g |
熱量 | 311kcal (1302kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.1+2.8g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めのノンフライ角断面、縮れがなくサラッと伸びやか、粘りもある、質感が高い麺 |
汁・ソース | 甘めで青唐辛子の刺激が爽やか、粉末臭は感じない、ココナッツミルクや魚醤の香り |
具・その他 | 旨味は強い、ネギも多いがパクチーが欲しい、タイの即席麺よりも雑味がなく高品質 |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2021/01/24 |
賞味期限 | 2021/04/26 |
入手方法 | 2020/10/14 相鉄ローゼン |
税込購入価格 | 235 JPY /2p |