No.6837はイトメン、海鮮五目中華そば。この製品を見た瞬間、製品名の字体からテーブルマーク(昔はカネボウフーズ等)より出ている広東拉麺系の新製品かと思ったよ。イトメンの中でもこの感じのデザインは本製品しかなく、広東風中華料理をイメージさせる字体として選ばれたのかな。
▲文字の形がよく似ている
(画像は各社Webサイトより拝借)
そういえば中華三昧の字体も似た感じであることを思い出した。というか、そもそも中華三昧こそが中華料理風即席麺の元祖であり、これにみんなが倣ったという方が正しいのだろう。勿論これをパクリだという気は全くなく、イメージの共有化が進んだものだと考える。みんなが判りやすいならばそれでいいじゃない。
食べてみて、上記の中華三昧・広東拉麺とくらべるとだいぶ中華濃度は低い印象。とはいえごま油やキクラゲなどが入っており、製品名に「中華」と付ける最低限の要件は満たしている。さらに同社の看板製品チャンポンめんとの関連性も感じられ、さしづめ中華風チャンポンめんとでもいうのが似合っていると思った。
麺は細めの扁平断面で、やや気泡感があり頼りない食感。海鮮五目中華という重たそうな名前にはそぐわない。でも肩の力が抜けた感じのさりげない佇まいの麺自体は決して嫌じゃない。
スープは粉末を後入れするので強いとろみがあるものだと思ったのだが、意外にサラサラしていた。そういえば前出の広東拉麺がとろみつきカップ麺の先駆けだったな。
結構甘めでうま味は強く、味や香りはいかにも乾燥粉末っぽい。ごま油の香りは中華っぽい。調味油は橙色なのでラー油の刺激を覚悟していたが、大して辛くはなかった。僅かに胡椒の刺激もある。香りが何となく同社のチャンポンめんっぽい。
具はキャベツがたくさん。微小なむき海老もそこそこの量が入っているが、どうやって殻を剥いたのか不思議。チャンポンめんの具の海老は干物の匂いがするが、この製品は小さいながらも一応海老の「実」が入っている。イカは僅かで、キクラゲは歯応えが小気味良い。
食べ進むにつれて同社のチャンポンめんとの関連性を意識するようになってくる。まあそういう意味では中華っぽい衣を纏っていても、根は生粋のイトメンテイストなんだなあと感じた。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901104 305038 |
会社名 | イトメン |
製品名 | 海鮮五目中華そば |
謳い文句 | 正統派中華スープとラー油が活きた! |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net85/麺65g |
熱量 | 374kcal (1566kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.0+5.1g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(キャベツ・えび・いか・きくらげ・にんじん)、調味油 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの扁平断面、気泡感があり頼りない食感、でも肩の力が抜けていて軽快感がある |
汁・ソース | とろみは弱い、調味油は橙色の割に辛くない、胡麻油の匂い、旨味は強く粉末っぽい |
具・その他 | キャベツは多い、小さな海老は一応肉がある、同社チャンポンめんとの関連性がある |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/12/23 |
賞味期限 | 2021/03/01 |
入手方法 | 2020/09/24 播州屋本舗 |
税込購入価格 | 190 JPY |