No.6806はバングラデシュのPran Argo、Mr.Noodles Chicken Flavour (Cup)。No.6796で姉妹品のCurry味を紹介している。
バングラデシュの即席麺産業は1994年にCocola社が棒状乾燥麺を発売したのを皮切りに2000年頃からNestlé Bangladesh社がMaggiブランドで即席麺に参入、2003年頃にCocola社も揚げ麺タイプを発売。その後タイや台湾の会社も進出して、今回のPran社は2011年にこの業界に入ってきた。
▲バングラデシュの即席麺達
同国の即席麺総需要は年3.7億食(2019年)と日本の1/15程度だが、急激に増加(※)しているので将来が楽しみでもある。(数値はJICA、WINAの資料を参照した)
※バングラデシュの即席麺市場は2009〜2019年の間で9.5倍に伸長している
食べてみて、姉妹品のCurry味よりも少し大人しくなってしまった印象ではあるが、ハッタリが無く素直な即席麺という感じ。勿論豪華だとか生ラーメンみたいだなんて感想はこれっぽっちも持てないのだが、日本の即席麺が忘れかけている「即席麺を食べる喜び」みたいなものを感じさせてくれ、空腹時に食べるのはこんなもので十分なんだよな~、という気持ちになった。
麺は細い角断面で、気泡感があり柔らかめ。でも輪郭は明確でだらしなさはない。揚げ油の質はあまり良くなさそうだが、これがかえってジャンクフードっぽい親しみやすさを感じさせてくれる。
スープは少し濁り感がある穏やかなチキン味。うま味は結構強くおまけに人工的なのだが、尖った部分が無くマイルドなので嫌な印象は無い。味や香りの手数は少なく、やや隙間を感じる味だというか、お節介なおもてなしには欠ける印象。辛い刺激は無い。
挽肉を模したような大豆蛋白質はブヨブヨした食感で味付けは薄く、あまり有難味は無い。人参はちょっと青臭い。
このように個々の要素を評価すると何も良いことが無いのだが、何となく憎めないというか、ジャンクフード上等!とカラ元気で笑っているような健気さを感じるのだ。バングラデシュ、昔は貧しい国というイメージがあったけど今は急速に発展しつつあるらしく、いつか行ってみたいなあ。
国名 | バングラデシュ |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 8 41165 11558 7(UPC) |
会社名 | Pran Argo |
製品名 | Mr. Noodles Chicken Flavour (Cup) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net60g |
熱量 | 274kcal (1147kJ) |
Na | 0.45g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(キャベツ・人参・ねぎ)、調味油、フォーク |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面、気泡感があり柔らかめ、輪郭は明確、揚げ麺臭いが親しみやすさがある |
汁・ソース | 濁り感があるチキン味、旨味は人工的で強いがマイルドで嫌味はない、辛い刺激なし |
具・その他 | ブヨブヨした蛋白質は味気ない、安っぽく姉妹品のカレー味より大人しいが憎めない |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/11/02 |
賞味期限 | 2020/12/07 |
入手方法 | 2019/07/13 Lautoka (Fiji) |
税込購入価格 | 1.95 FJD (≒98 JPY) |