No.6798はシンガポールのTat Hui Foods、KOKA The Original Prawn Flavour。輸出を前提とする製品であり、裏面は五か国語による細かな字で埋め尽くされる。
一般的な袋麺は大体ゆで時間(または丼お湯入れ後の待ち時間)三分のものが多く、これは日本だけでなく世界的に言えること。有名どころの例外はNestléのMaggiが二分であるが、この場合製品名が「2 Minute Noodles」なのですぐに判る。しかし曲者は今回取り上げるKOKAであり、ゆで時間が二分(製品によっては二~三分)であることの表示が裏面の細かな字を読まないと判らないのだ。KOKAの袋麺にゃ気を付けろ!
食べてみて、いい意味で古めかしいというか懐かしさを感じる袋麺。安っぽいんだけれども、刺々しさが無くまあるい感じの味。とはいえ適度な刺激はあって退屈はしない。ケミカルっぽいうま味も一つの趣として受け容れられる。
そしてこの味とスープ小袋の絵に、つい最近の既味感・既視感があることに気が付いた。No.6792ポルトガルのContinente、sabor a Camarãoとソックリではないか!製品質量が違う(今回のものは85g、Continenteは70g)ので全くの同一品ではないが、製品の基本部分は一緒だと判断する。
▲上は今回の試食品、下はNo.6792ポルトガルの
Sonae Distribuição、Continente Noodles sabor a Camarão
スープ小袋の海老の絵が一致
※なお、No.6792ContinenteのBlog記事を執筆した際には既に今回の品を食べていたので「~中身から推測するとシンガポールのTat Hui Foods製によるものであろうと考える」と先にネタをバラしている。
麺は細めの角断面で、輪郭は明確。柔らかめでコシは弱く、頼りない食感である。だからといって嫌な印象は全然無く、日本の昭和時代の袋麺みたいで懐かしく、またサラサラと軽快に食べられるのも好感が持てた。
スープは白濁しており、まろやかでやや人工的なエビの香料と化学調味料的なうま味が良く出ている。塩分は強く、胡椒の刺激もある。だが人に対しての攻撃性は弱く、麺とのバランスも良い。高級感は無く薄っぺらいけれど、フレンドリーで憎めない製品であると思った。
国名 | シンガポール |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 888056 604067 |
会社名 | Tat Hui Foods |
製品名 | KOKA The Original Prawn Flavour |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで2分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 395kcal (1657kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量3.3g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面、輪郭は明確だが柔らかめでコシは弱く頼りないが、軽快で親しみ易い |
汁・ソース | 濁り感がありまろやかだがエビの香料と旨味は人工的、塩分は強め、弱い胡椒の刺激 |
具・その他 | 昭和時代の袋麺みたい、高級感は皆無だが、バランスが良くまた食べたいと思わせる |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/10/21 |
賞味期限 | 2020/10/30 |
入手方法 | 2019/05/31 Ponta Delgada (Portugal) |
税込購入価格 | 0.79 EUR (≒97 JPY) |