No.6786はマレーシアのA.K. Koh Enterprise、A1 Mi Kari Laksa。英文表記はCurry Laksa Noodle、中文では咖喱叻沙面。結構大柄なパッケージである。
同社の即席麺は価格が高めで、かつてNo.5790ではレトルトのアワビ入り袋麺(日本円換算約260円で購入)なんてのを紹介した。今回の品はそこまで高額ではないが、それでも日本円換算で150円ぐらい。パッケージにはSingapore Taste、新加坡口味とも書かれており、隣国シンガポールの裕福層をターゲットにした製品かな?
食べてみて、麺もスープもどっしりとした存在感があり、素材の質の良さも感じられてとても良いと思った。袋麺でのラクサ味はシンガポールPrima Tasteの製品が世界的に高い評価を築き上げているが、今回のA1は半額以下の価格なのにそう大きくは引けを取っていないと感じた。
私の経験則として、液体・粉末を問わず小袋に入ったスープの容積が大きなものは美味しいと思ってほぼ間違えない。今回の品を開封したら、大きなペースト状スープとクリーマーの袋がドーンと出て来て、食べる前から勝利を確信したよ。
麺は中太で、表面はザラザラして荒れている。重量感がありかつふくよかな食感。舌触りや匂いを含め、繊細ではなく力強い印象の麺である。太麺でもないのに後述する強力なスープとがっぷり互角に相対することができる。
スープはミルキーな脱脂粉乳がベースで、エビのガラをぐつぐつ煮出したようなダシ、リアルな生姜やニンニクの香りが絡み、口に含んでから少し遅れた時間差攻撃で唐辛子の刺激がジワジワとやって来る。南国の香草や木の実をすり潰したような香りも爽やか。うま味や喉越しはとても自然。食べていてとても充足感がある製品だった。
そして食べている間に「あの製品」のことが常に頭に纏わり付いていた。それはシンガポールPrima TasteのSingapore Laksa(普通版はNo.5088、全粒粉版はNo.6076で試食。どちらも★4.0点)。麺の食感はだいぶ異なるものの、スープの雰囲気はよく似ている。
価格は半分以下なのでPrima Tasteを一回食べるよりも、このA1を二回食べる方が幸せだなあ、と思ったりして。まあ高品質競争を繰り広げてくれるのは食べる側にとって結構なことだ。
国名 | マレーシア |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 9 556593 144900 |
会社名 | A.K. Koh Enterprise |
製品名 | A1 Mi Kari Laksa / Curry Laksa Noodle / 咖喱叻沙面 |
謳い文句 | Singapore Taste |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net135g |
熱量 | 510kcal (2135kJ) |
Na | 2.718g |
付属品 | ペースト状スープ、粉末クリーマー |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で表面はザラザラ、重量感がありふくよか、食感や匂いに繊細さは無いが力強い |
汁・ソース | 脱脂粉乳ベースでエビのガラを煮出した旨味、生姜やニンニクの香り、唐辛子の刺激 |
具・その他 | 麺もスープもどっしりとして曖昧さが無い、Prima Tasteの半額だが十分に匹敵する |
総合評価 | ★★★☆3.5 |
試食日 | 2020/10/03 |
賞味期限 | 2020/08/27 |
入手方法 | 2019/04/30 昇松超市 (Singapore) |
税込購入価格 | 1.90 SGD (≒156 JPY) |