No.6718は米国のMaruchan Inc.、Maruchan Ramen Noodle Soup 25% Less Sodium Chicken Flavor。25%の減塩を売りとする健康志向の即席麺。
Maruchan Ramenの減塩シリーズは2012年頃に登場し、当初は35%の減塩であった。しかし塩分を抜き過ぎて評判が良くなかったのか?2年程前に現行の25%へ変更した。これと共に当初存在した25% Less Sodium Chili Flavorは廃盤になった。一方、競合Nissin Top Ramenは2017年のリニューアルでシリーズ全体を減塩化。米国の袋麺が進む方向性が見えるようだ。
ウチでMaruchan Ramenの減塩シリーズを試食するのは今回が初めて。どこにでも売っている品ではなく、都会の大きいスーパー等に限られるみたい。そういう意味ではNissin Top Ramenのようにシリーズ全品を減塩仕様にした方が健康への恩恵を享受しやすいといえる。
Maruchan Ramenは現在17種類あるうち、今回が14種類目の試食となり、そろそろ「完全制覇」の四文字が目の前にチラ付いてきたよ、頑張ろう!なんたって米国でNo.1シェアの即席袋麺なんだから。残すはSriracha Chicken Flavor、Chicken Tortilla Flavour、25% Less Sodium Beef Flavorの三種類!でも当面米国遠征なんて出来なさそうだけど・・・
食べてみて、普通のチキン味とはスープの味のバランスがだいぶ異なるようだ。減塩による物足りなさはあまり顕著ではないが、やはりガツンとくる手応えが無く、味の芯となる部分がゴムかスポンジのような柔らかいもので出来ているような印象。一方で麺については減塩の影響を全然感じない。
麺は中太の角断面で、輪郭はハッキリしている。歯応えは平凡だけども嫌な味や香りはしない。減塩でないMaruchan Ramenとの差は正直判らなかった。麺の原材料欄には1%以下の食塩と書いてあったが、減塩でない製品にも同様の表記があったので、もしかしたら麺には手を付けていないのかもしれない(米国製品は日本のような麺だけの食塩量なんて表示していないんだよ)。
スープは澱粉質の濁りが強く、まずこれは標準版と異なる部分。そしてふわっとしたまろやかなうま味に包まれる。これも減塩版の特長で、米国製品としては珍しい。標準版はむしろ痩せていてアッサリしている。これらの配慮により塩分が少ないのにさほど失望感を受けずに済むようになっている。この辺の手法は日本の減塩を標榜する製品でも見ることが出来る。辛い刺激とかニンニク等の強い香り付けは無いが、退屈さは感じない。
ただ、ふた口三口食べ進めてゆくうちに、なんだか味の手応えが弱いなあ・・・と違和感を持つようになってくる。本格的ではなくてハリボテのような、重そうに見えて実は軽いような、現実世界ではなくVR映像を見ているような、なんだかコレジャナイ感が憑きまとう。
本製品は減塩なのに良く出来ている、まるで減塩食品ではないみたい、と評することは出来る。でもこう言ってしまうと身も蓋もないのだが、こうした条件付きの評価が現在の減塩食品の限界なのだと思う。日本の即席麺も含めて、だ。
国名 | 米国 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 0 41789 00411 7 (UPC) |
会社名 | Maruchan Inc. |
製品名 | Maruchan Ramen Noodle Soup 25% Less Sodium Chicken Flavor |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 380kcal (1591kJ) |
Na | 1.14g |
付属品 | 粉末スープ(ネギ入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の角断面、輪郭は明快、歯応えは平凡だが嫌な味はない、減塩の影響は感じない |
汁・ソース | 澱粉質の濁り、ふわっとしたまろやかなうま味、一見華やかだが味の芯が強固でない |
具・その他 | 辛い刺激はない、標準品よりもいいという人もいるだろうが、ハリボテの味に感じる |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/06/08 |
賞味期限 | 2020/04/19 |
入手方法 | 2019/06/07 New York (USA) |
税込購入価格 | 0.30 USD (≒32 JPY) |