No.6685はモロッコのSawamag (Salim Wazaran Maghreb)、Indomie Goût Boeuf(フランス語)。ビーフ味である。モロッコのゴミゴミした市場を片っ端から歩けども全然即席麺を見つけられない、ダメかと諦めかけた時にやっと見つけた一品。二個で1€、結構ボラれたなあと思ったがしょうがない。
▲左はエジプト版( طعم لحمه)
右はモロッコ版(بنكهة لحم البقر)▲
同じアフリカのインドゥミーでも、エジプトとアフリカではパッケージが異なるし、よく見ると「牛肉味」を表すアラビア文字も違っている。まあアラビア語は世界各地で使われている表音文字だから国毎にいろんな方言があっても不思議じゃあないよなあ。狭い日本の中でも話し言葉は結構違うんだから。
食べてみて、結構イイぞ!No.6675で同じモロッコのインドゥミーチキン味を食べて意外なほど好印象を持ったけど、今回も殆ど同じ感想であった。裕福ではないけれど麺もスープも一生懸命!という感じが伝わってくる。海外の即席麺で食べ終わった際に名残惜しい気持ちになる製品はそう多くない。
麺は中太の角断面で、内部で膨張したような表面の張りがある。あたかもエネルギーに満ちているような印象。歯応えもダラ~ンとしたものではなく緊張感がある。味や香りに高級感はないが、隅々まできちんと統制がとれているイメージの麺である。
スープは麺から澱粉が溶出したみたいな濁り感が強く、淡い茶色で醤油ではなくカラメルの香りがする。牛肉の香りは人工的で薄っぺらいが明確に出ている。塩分は結構強くハッキリした味。うま味も人工的だが控えめで嫌味はない。チリパウダーは結構強力で、チリチリと針で口の中を刺すような刺激が心地良い。脂っ気はなくアッサリすっきり。
全体的に引き締まった印象で、だらしなさが無く統率がとれている。食べていてもキビキビとリズミカルに箸を動かしたくなり、気付いたら食べ終わっていた、という感じ。こうした印象は同じアフリカのエジプト製インドゥミーを食べた際には全然無かったものであり面白いなあ、と思う。
国名 | モロッコ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 5 285000 396437 |
会社名 | Sawamag (Salim Wazaran Maghreb) |
製品名 | Indomie Goût Boeuf (Beef Flavour) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net70g |
熱量 | 327kcal (1369kJ) |
Na | 1.3g |
付属品 | 粉末スープ、チリパウダー |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の角断面は表面に張りがある、歯応えもキビキビ、高級感は無いが自己主張する |
汁・ソース | 濁り感がある茶色、醤油ではなくカラメルの香り、牛肉風味は明確、塩分は結構強い |
具・その他 | チリパウダーはかなり強烈、モロッコ製のIndomieはエジプト製と全然性格が異なる |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/04/28 |
賞味期限 | 2020/03/18 |
入手方法 | 2019/05/28 Tangier (Morocco) |
税込購入価格 | 1 EUR /2p (≒123 JPY/5p, 62 JPY/p) |