No.6680はイトメン、All-In-One Ramen Cup 。タヒチ向けの専用製品である。
今回の品を昨年の7月に入手後、翌8月に日清食品から「All-in Noodles」なる製品が発売されるというニュースを聞き、真っ先にこのタヒチ向けイトメン製品のことが頭に浮かんだ。いくら「One」が抜けているとはいえ商標上の問題は生じないのか?日清とイトメンの間にはかつてチキンラーメン及びカップヌードルの発売直後で揉め事があり、今だに関係が険悪なのか?と要らぬ心配までしたが、特許情報DBで検索したらイトメンのAll-In-One Ramenは国内登録されていなかった。まあ日本で流通しないのだから当然か。
食べてみて、同社の国内向けチャンポンめんにかなり似ている。強いて言えば、心持ち今回の品の方が味がきついように感じた。でもこれはバラつきの範疇かもしれない。とにかく海老と椎茸の乾物臭い香りがイトメンチックである。
麺は細めの角断面で、気泡感は結構ある。コシとか歯応えなんてどうでもいいやという感じの食感であるが、喉越しや香りは軽快であり、楽しく食べられる麺だ。
スープは淡い色で塩味のタンメン風。醤油っぽさは皆無。脂っ気も無くサッパリした印象。辛い刺激も無い。反面塩気はかなり強く、うま味も少々人工的で強い。オイスターソースみたいな香りも感じられる。そして乾燥した小海老(オキアミ?)と椎茸の香ばしい匂いがプ〜ンと漂い、この製品の個性になっている。
具は微小な上記乾物の他に黄色い卵が目立つが、これは食感がフワッとした軽い口当たりで、結構良いと思った。カップ麺の具の卵って日清でもマルちゃんでも澱粉で凝固させたような重たい食感のものが多いからね。あとキャベツが多い。
ということで、今回の品は国内向けチャンポンめんのカップ版にソックリだけど少し塩気がきついもの、と結論付ける。ちなみに価格は日本円換算で210円程度(店舗によっては360円ぐらいのところもあった)で、日本からの輸送料を考えると意外に安いと思った。
ところで、フタとカップの印刷は英語とフランス語の併記なのだが、粉末スープとかやくの印刷は日本語のままで、どちらも見覚えがあるもの。特に粉末スープは2016年まで袋のチャンポンめんに使われていたもの(二色刷り)と全く同じ図柄である。
ここからは勝手な妄想だが、常夏のタヒチに適合させるため、カップ版よりも(麺の量が多いために)塩分が強い袋用のスープを使ったのではないか?などと考えてしまった。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901104 850156 |
会社名 | イトメン |
製品名 | All-In-One Ramen Cup (タヒチ向け) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net82g |
熱量 | 362kcal (1516kJ) |
Na | ~g(食塩相当量5.35g) |
付属品 | 粉末スープ、かやく(キャベツ・エビ・卵・ねぎ・椎茸) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細めの角断面、気泡感が結構あってコシは弱い、サラサラと食べられる軽快な食感 |
汁・ソース | 淡い色、塩分が強いが脂っ気や刺激は無くサッパリ、干したエビと椎茸の香りが強い |
具・その他 | 卵がフワッと柔らかい、国内版チャンポンめんを熱帯向けに少しきつい味にした感じ |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/04/22 |
賞味期限 | 2020/03/13 |
入手方法 | 2019/07/06 Papeete (Tahiti/French Polynesia) |
税込購入価格 | 210 CFP (≒210 JPY) |