No.6675はモロッコのSawamag (Salim Wazaran Maghreb)、Indomie Goût Poulet。チキン味である。ウチにとって初のモロッコ製即席麺、二国目のアフリカ製即席麺だ。最初のアフリカはエジプトのSalim Wazaran Abu Alata社によるインドゥミーであり、社名からして今回のSawamagと兄弟のような関係なのだろう。
エジプト版インドゥミーは賞味期限の表示がアラビア語の数字であり解読が困難であったが、今回のモロッコ版はふつうの数字(ここでは数字の呼び方について深入りしない)。こんなところからそれぞれの地でどちらが普及しているのかが伺えるね。
食べてみて、同じアフリカのエジプト製インドゥミーおよび元祖インドネシア版インドゥミーとは大きく違う印象。麺もスープもプリプリ・ハキハキ・キリっとしていて元気がいい感じ。少なくともライセンスを与えるインドネシアのインドゥフード社から言われた通りに作りましたぁ、てな感じではなく、俺たちがモロッコの同胞達に安くてうまい食事を提供するんだ!という強い意気込みを感じたよ。高級感は皆無だが、退屈しない即席麺である。
麺は中太で、膨れたような張りがあってふくよかな反面、表面は硬く引き締まった印象。見よ、これぞモロッコの麺だ!とでも言いたげな強い自己主張を感じる。一方同じアフリカのエジプト版インドゥミーだと表面の張りは無く、へいへいスープに付いてきやす、と主張をしないで他人任せにするような性格である。また元祖インドネシア版インドゥミーでもここまで強い麺ではない。但し頑張っているのは舌触りまでで、歯応えとか香りは安っぽくあまり褒められるものではない。
スープは淡い色で、麺を茹でる際の澱粉溶出が多いためか濁りが強い。塩分が強めであるが、チキンのうま味はとてもまろやか。澱粉の濁り感が良い方に作用している。あまり粉末乾燥っぽい匂いがしないのも良い。インドネシア版には付く調味油は省略されており、パーム油臭さも控えめ。付属のチリパウダーはガツンと結構強烈に効く。辛さの耐性が弱い人は全部入れない方が良い。
いやいや。。アフリカのインドゥミーならエジプトもモロッコも大して変わらん、殆ど一緒だろうとタカをくくっていたのだが、現実は全然違っており、目からウロコがボロボロと落ちてきた。むしろこの二国の間に元祖であるインドネシア版が来るようなイメージ。こんな新発見があるから海外即席麺の試食は楽しいな♪
アフリカにはまだナイジェリアやケニアにもインドゥミーの生産拠点があるので、これらを制覇するまでは海外即席麺を探す旅を止める訳にはいかないよ。
国名 | モロッコ |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 0 89686 12007 3 (UPC) |
会社名 | Sawamag (Salim Wazaran Maghreb) |
製品名 | Indomie Goût Poulet (Chicken Flavour) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net70g |
熱量 | 321kcal (1344kJ) |
Na | 1.3g |
付属品 | 粉末スープ、チリパウダー |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太で膨らんだような張りがあり表面は硬い、歯応えや香りは安っぽいが存在感は大 |
汁・ソース | 濁り感がありまろやかなチキン味、粉末臭さは弱い、塩分は強く唐辛子の刺激は強烈 |
具・その他 | インドネシアやエジプトのインドゥミーとは異なる内容、元気が良く自己主張が強い |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/04/17 |
賞味期限 | 2020/03/14 |
入手方法 | 2019/05/28 Tangier (Morocco) |
税込購入価格 | 12.50 MAD /5p (≒142 JPY/5p, 28 JPY/p) |