No.6674は香港の日清食品、出前一丁 微辛咖喱味。微辛といっても英文表記はただのSpicy Curry Flavourである。香港版出前一丁は総勢55種類(カップやビーフン、マカロニ等含む)を揃える、これだけでちょっとした会社が作れそうな大ファミリーであり、その中ではいくつもの系列に分かれている。今回の品は「全辛滋味系列」という刺激系袋ラーメンに属するもの。この系統は最近No.6501で香辣麻油味を紹介している。
食べてみて、醤油の香りやうま味の出し方からみてこれは和風のカレー味だね。香港なので英国の影響を受けたカレーかもしれないとも予想したのだが、そこは日清の出前一丁シリーズ、日本寄りの味になっている。なので全然違和感を持たずに食べられるのだが、あんまし驚きも無かった。
麺は細い角断面で表面はザラザラした舌触り。柔らかめでコシはないけれど、サラサラしたドライな感覚なので、サッと流し込むように食べるのが似合う。これは香港版出前一丁の麻油味(一番標準的なやつ)や香辣麻油味と同じ印象。
同じ香港版出前一丁でも、No.6650で紹介した東京醤油猪骨湯味などは表面が滑らかでもっちり粘る歯応えを持つ、全然違う麺である。日本の時代に例えるならば、昭和と平成の違いぐらいの差がある。どちらが良いとは断定しないが、滑らかでもっちり粘る麺の方が一般受けは良いだろう。
スープは澱粉系の濁り感が強く、麺と同様のざらついた舌触りがある。カレーの香りは手数が多くなく単調で、あまり大陸的・開放的ではない。唐辛子の刺激は強くはないものの、チクチクと舌先を針でつっ突かれるようなムズ痒さがあってちょっと心地良い。うま味はかなり強め。
僅かに醤油の香りがするのは日本的なのだが「蕎麦屋のカレー」という迄には達していない。なので安豚肉や人参を煮込んで、薬味としてたくさんのネギ・唐辛子を追加したい!という気持ちがフツフツと沸きあがってきた。
国名 | 香港 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 897878 000043 |
会社名 | 香港日清食品 |
製品名 | 出前一丁 微辛咖喱味 Demae Iccho Spicy Curry Flavour |
謳い文句 | 全辛滋味系列 |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net100g |
熱量 | 446kcal (1867kJ) |
Na | 1.881g |
付属品 | 液体スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面で表面はザラついている、柔らかめでコシは弱く軽快にサラサラ食べる麺 |
汁・ソース | 澱粉系の強い濁り、カレーの香りは単純、唐辛子のチクチクする刺激、うま味は強い |
具・その他 | 醤油の香りがあり和風っぽいカレー味、日本人に違和感無し、豚肉やネギを入れたい |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/04/15 |
賞味期限 | 2020/03/14 |
入手方法 | 2019/04/25 恵康Wellcome (Hong Kong) |
税込購入価格 | 4.4 HKD (≒105 JPY) |