No.6661はスペインのGallina Blanca、Yatekomo Fideos Orientales Barbacoa。オリエンタル麺のバーベキュー味である。先日紹介したNo.6659 NestléのMaggi Noodlesが、少量の茹で汁を殆ど麺に吸い込ませる欧州生まれの新しい即席麺であると報告したが、今回のYatekomoも同じ形態を採る(どちらが先かは知らん)。
競合ブランドであるMaggiとYatekomo(+Saikebon等のAjinomoto軍団)が共にこの路線に参入し、この先欧州即席麺四天王で残るNissinやKnorrも続くならば、それがアジアや北米にも波及するのではないかと期待する。
このYatekomoではお湯の量が150mlと日本の袋焼そばよりも少ないので、麺の攪拌をサボると湯戻りにムラができそうだ。ちなみにMaggiでは茹でる際に油を入れる指示があったが、今回の製品では不要である。またMaggiは茹でるお湯に粉末スープを入れてから麺を煮込んだが、今回のYatekomoは茹で終わってから粉末スープを麺にまぶして味を付ける点が異なる。なお完成時にはスープが殆ど無くなるであろうから、器には丼ではなく皿を用意した。
食べてみて、汁なし麺ではあるがラーメンと焼そばの中間的な感じで、食べていても特に違和感は無い。一方で今回の製品はバーベキュー味ということで結構派手に主張する味であり、落ち着きがない印象。
麺は中太の扁平断面で、ヒラヒラした舌触り。柔らかく滑らかだが輪郭はハッキリしており品質感は高い。茹でる際のお湯の量が150mlしかないので、三分経った時点でほぼスープは蒸発するか麺に吸収されて、焼そばのような出来上がりになる。茹でる際に適時かき混ぜることで湯戻りのムラは出来ず、この点はあまり神経質に考えなくてもいいようだ。ただ、火を止めるのが30秒でも遅れると鍋に麺が焦げ付いてしまいそうでもあり、日本ではクレームの嵐になるかもしれない。インドネシアの汁なし麺ミーゴレンのように湯切りをするのが一番安全なのかも。
スープは麺に粉末をまぶす形になり、コッテリしたソースの焦げ臭さが無いので焼そばというよりはミーゴレンに近い感覚である。BBQ味は甘さと酸味とうま味調味料がそれぞれ自己主張していてスナック菓子的な食欲の刺激をされる。どうせならこの路線を極めるように唐辛子か胡椒の刺激をもっとハッキリさせればいいのに、意外に辛さは殆ど無く中途半端。なのでやや単調であり野菜や肉などの具を入れたい。
ジャンキーなBBQ味ということでちょっと好みには合わなかったけれど、汁なしラーメンという形態には違和感が無い。即席の汁なし麺にはもっといろいろな可能性がありそうだなあと考えた。
国名 | スペイン |
ジャンル | 袋汁なし麺 |
EANコード | 8 410300 349983 |
会社名 | Gallina Blanca |
製品名 | Yatekomo Fideos Orientales Barbacoa (BBQ) |
謳い文句 | |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net82g |
熱量 | 354kcal (1482kJ) |
Na(麺具+汁) | 〜g(食塩相当量2.9g) |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 中太の扁平断面でヒラヒラした舌触りで滑らか、湯戻りは問題無いが時間にはシビア |
汁・ソース | 水分を殆ど麺が吸収する、酸味と甘さと調味料が強いジャンキーな味、刺激は控えめ |
具・その他 | 落ち着きのない味、単調なので具を入れたい、欧州発の汁無し麺には可能性を感じる |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/03/30 |
賞味期限 | 2020/02/28 |
入手方法 | 2019/05/27 Motril(Spain) |
税込購入価格 | 0.83 EUR (≒102 JPY) |