No.6651はフィジーのFMF Snax、Chow Instant Noodles Masala Flavour。フィジーは南太平洋にある300以上の島からなる群島国家で、総面積は17万Km2、人口は86万人弱の小さな国。しかしここにはNestlé(Maggi製品)および今回のFMF Snaxという二つの会社の即席麺製造工場(袋麺のみ)がある。10個パックなんてのもよく見掛けられて、この地で多くの需要があるという証だと思われる。
フィジーの即席麺市場は見た感じ袋麺が九割程度を占めていて、袋麺のうち八割程度が自国製品である。FMF SnaxのChowよりもNestléのMaggiが一割ぐらい高価だった。
食べてみて、メリハリがある味で、安っぽいけれども好印象。シンプルであまり小細工をしていないんだけど、良く見せよう・どうだ凄いだろう、という力みがなく自然体。素直に安心して食べられる。No.6606で姉妹品のTomato味を食べた時も意外に良く出来ていると思ったし、FMF SnaxのChowは私の感性との相性が良いようだ。フィジー版NestléのMaggiよりも。
麺は細い角断面。サラッとした舌触りでベトつきが無く、一本一本がスープの中で独立して泳いでいるみたい。味や香りは安っぽいし、重厚さも無いけれど、ハッキリした存在感がある。
スープは麺からの澱粉溶出が多いようで、ドロッとした濁り感がある。普通ならばこのおかげでボヤけた曖昧な味になってしまうのだが、香辛料の鋭く華やかな刺激が濁り感を突き破って表面に顔を出してくる。このトロトロとシャキッとの同居は静と動、光と影、善と悪、緑と赤、戦争と平和等の対立する概念が表裏一体となって接しているスリリングな状況を凝縮したかのようだ。(って、そんな大袈裟なものじゃあないけど)
塩分が結構強く、どうやらPNGなど南太平洋の即席麺はみなこの塩辛い傾向があるみたい。チキンベースのうま味は必要十分。Masaraの香りはカレー成分の抜粋という感じ。高級とか高品質という感じでは全くなく、味に深みやしっとりした感じも無いけれど、何となく大らかで力が抜けており、安っぽいなりにうまくまとまっていると思った。
国名 | フィジー |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 9 416470 238606 |
会社名 | FMF Snax |
製品名 | Chow Instant Noodles Masala Flavour |
謳い文句 | Enriched with Iron, Vitamins & Minerals |
調理方法 | ゆで2分 |
質量 | Net85g |
熱量 | 376kcal (1580kJ) |
Na | 1.58g |
付属品 | 粉末スープ |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面、ベトつかずサラッとした口当たり、香りは安っぽいが十分存在感がある |
汁・ソース | トロッとした濁り感を突き破る香辛料の刺激、塩分強し、うま味は十分、バランス良 |
具・その他 | 高級感は皆無だが、大らかな感じで力が抜けていて、それでいてあまり退屈しない味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2020/03/18 |
賞味期限 | 2020/02/19 |
入手方法 | 2019/07/13 Lautoka (Fiji) |
税込購入価格 | 0.7 FJD (≒35 JPY) |