No.6622はポルトガルのUnilever、Knorr Asia Noodles Chili & Lemongrass。日本でクノールといえば味の素が持つブランドの一つで洋風のスープが主体。元々はドイツが発祥の食品ブランドだが親会社がいろいろ変わり、2000年にUnilever社(本社はオランダと英国)の傘下となる。日本でユニリーバといえばヘア&スキンケア・洗剤のイメージが強いけれど、欧州ではKnorrブランドによる巨大な即席麺生産企業でもある。
今回の品はポルトガルのUnilever Jerônimo Martins社が販売するので国籍も同国扱いとしたが、EU製品でよくあるように生産国は不明である。
食べてみて、黒が基調で引き締まったパッケージとは裏腹に、麺もスープもとても安っぽい。だけど人懐っこい親しみやすさがあって憎めないようなキャラクター。歯応えだの香りだのについて深刻な顔をして細かな文句を指摘するなんて無粋というものだろう。喋りながら・テレビを見ながら・遊びながらツルツル食べるのが似合いそうであり、そうした用途にはちょうどいい。(これって、即席麺が持つ重要な特質・価値だと思うのだ)
麺は細い角断面。エッジは明快で気泡感は強い。丼にお湯を入れて待ち時間三分で食べると(裏面の作り方指示では3~5分)かなり硬くて重たい歯応え。この時点ではもうちょい待った方がいいと思った。しかし食べているうちにどんどん麺質か変化して柔らかくなってきて最終的にはややゴムっぽい食感に落ち着くが、決して脆くはならなかった。やや脂っぽさを感じる麺なのに揚げ物の香ばしさは殆ど無い
スープは弱い濁り感があるが透明度も多少は残っている淡い茶色。甘くて酸っぱく、人工的なうま味と塩分が強力で香りは粉末っぽい。安直なスナック菓子のような味と香りである。製品名にChiliと書いてあるが唐辛子の辛さはあまり目立たずピリッとしない。
せっかくペースト状スープも付いているのだが、現状は酸味とうま味に少し奥行きを出す程度の効果しか感じない。これを積極的に利用してもっとしっとりした味にすればいいのにとも思ったが、そもそもそんなものは目指していないんだろうな。具としてコーンと人参が付いているのは立派。
この製品を食べることはそれ自体が目的ではなく、何かをしながら腹をふくらますための手段であると位置付けるがいいだろう。甘酸っぱさや化学調味料っぽさが強いものの、思考や会話を妨げる程ではない。
国名 | ポルトガル |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 8 714100 804216 |
会社名 | Unilever Portugal |
製品名 | Knorr Asia Noodles Chicli & Lemongrass |
謳い文句 | |
調理方法 | 丼お湯入れ3〜5分 |
質量 | Net73g |
熱量 | 365kcal (1531kJ) |
Na | 〜g(食塩相当量3.0g) |
付属品 | ペースト状スープ、粉末スープ、かやく(コーン・人参) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面で気泡感がある、最初はかなり硬めだが、徐々に軟化してゴムっぽくなる |
汁・ソース | やや濁り感があり甘酸っぱい、人工的な旨味と塩分が強い、唐辛子の辛さは強くない |
具・その他 | コーンと人参が付いている、スナック菓子的な派手な味、安っぽいけれども憎めない |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/02/10 |
賞味期限 | 2020/01/20 |
入手方法 | 2019/05/31 Ponta Delgada (Portugal) |
税込購入価格 | 1.29 EUR (≒159 JPY) |