No.6592はエジプトのSalim Wazaran Abu Alata、Indomie Curry Flavour (Cup)。No.6557でカップ版のビーフ味を紹介している。エジプトの料理には全然詳しくないけれど、カレー味の即席麺があるということは、この地でカレーという料理が一般の人達にとって十分認知されているということなのだろう。イギリスとの関係があった頃に持ち込まれたのかも?
カップの中には折り畳みのフォークが付いている。日本人の感覚からするとフォークなんかよりも具(今回の品にはネギしか入ってない)を充実させてくれ、と思うのだが、販売される国の事情によってコストを掛ける要素の優先順位が違うのかな。
食べてみて、日本のカップ麺の常識とはかなり異なる製品である。特に麺が。人によっては「不味い」の一言で拒絶してしまうかもしれないが、私はこれを面白いと感じて楽しんでいる。
たぶんこの製品をもっと日本やIndomieの大元であるインドネシアのカップ麺に近付けることは殆どコストを掛けずに出来るだろうと思うのだ。でも敢えて他国の製品とは距離を置いた味や食感にしているのは、やはりエジプトの人の嗜好に合わせているからであって、この地域ではこんな香料を使ったあんな歯応えの料理が多いんだろうなあ、と想像しながら食べている。
麺は細くて表面は滑らか。しかし歯応えが独特で、マシュマロと豆腐を合わせたようなフワッとした噛み応え。小麦粉の含有量が少ない反面水ぶくれしたような、コシなんて全くない頼りない麺である。小麦粉の香りもあまりしない。気泡感は意外に少なく優しい舌触り。油で揚げた感覚が殆ど無い。
スープはサラッとした舌触り。穏やかなチキン味がベースで、カレー味は香辛料の種類が少なくて控えめ。チリパウダーを全部入れても辛さは大したことが無く、塩分もうま味も弱い消極的な味である。カレーと言っても攻撃性は全然ない。別途調味油が付いているが、全体的にアッサリしている味の中で若干この油臭さが邪魔に感じられた。具はネギだけ。
日本人の感性にはあまり合いそうもない製品なのだが、今この時もナイル川の近くでこのカップ麺を食べている人がいるんだろうなあ、と目を閉じて想像してしまう。
国名 | エジプト |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 0 89686 12213 8 (UPC) |
会社名 | Salim Wazaran Abu Alata |
製品名 | Indomie Curry Flavour (Cup) |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net60g |
熱量 | 287kcal (1202kJ) |
Na | 1.4g |
付属品 | 粉末スープ、調味油、チリパウダー、フォーク |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細い角断面、マシュマロか豆腐のような舌触り、水膨れしたみたいな頼りない歯応え |
汁・ソース | サラッとしたチキン味ベース、カレーの香りは手数が少ない、旨味や塩分辛さも弱い |
具・その他 | 具はネギだけ、少し油臭さがある、日本のカップ麺とは目指すものが全然異なる印象 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2020/01/04 |
賞味期限 | 2019/12/10 |
入手方法 | 2019/05/16 Port Said (Egypt) |
税込購入価格 | 7.0 LE/EGP (≒45 JPY) |