No.7527はサンヨー食品、サッポロ一番 塩らーめんどんぶり。この製品をプライベートで食べる(=試食記を書かない)ことはまれにあったが、試食記を書くのはなんと24年ぶり。外観の変化が少ないので敢えて採り上げる気持ちにならなかったが、今回リニューアル直後の特売現場に遭遇し、パッケージに「新」と朱書きされていたので購入した。
袋麺で名を成した製品のカップ化は、スープは基本的に袋麺のテイストに似せるように作れば大体ヨシとなるが、麺は袋とカップとでは湯戻し温度が違うのでなかなか同等にはならない。サッポロ一番のカップはスープ優勢で麺はイマイチという印象を持っていたが、今回どうなっているかな?
食べてみて、従来通り汁高麺低の印象。スープを高く評価したのはあくまで袋のサッポロ一番塩ラーメンに似ているという意味。袋の味をカップで手軽に味わいたいという人には唯一無二の選択となる。
なにせサンヨー食品はサッポロ一番以前に同社から出ていた長崎タンメン(1964~75年)から脈々と続く、即席塩ラーメンのレジェンドともいえる存在である。素朴な長崎タンメンからサッポロ一番に進化した際(1971年)にセロリやカレーっぽい尖った香りを付加し、これを日本人の舌先に叩き込んだ。その後競合各社から出た塩ラーメンはこの尖った香りを抜いた亜流のようなものが多く蔓延していたと思っている。
しかしこのような経緯に対する敬意や拘りがない人に対しては、もっと別の選択肢もあるよと言いたくなる。今回は税抜99円という超特売に遭遇したので得をした気分になっているが、実勢価格はスーパーで通常168円ぐらい、コンビニなら更に高値で販売されているので、正直言って割高感がある。これはサッポロ一番というブランド料が含まれていると考えるべきだな。
麺は2mm強の軽い扁平で、穏やかな舌触り。気泡感があり、重量感はなく、袋のサッポロ一番塩らーめんとは全然別物だが、袋とカップでは食べる場面が違うだろうから、これはこれで良いと思う。気軽に食べやすい麺だが、量は少ない。
スープは濁った淡い色で、ゴモゴモした舌触り。セロリとパセリの洋風っぽい香りがあり、眼をつぶって食べてもサッポロ一番塩らーめんの味だと判るもの。結構甘めで、うま味は潤沢で強い味。辛い刺激はない。
具はキャベツが大量。豚肉が入っているそうだが、殆ど判らないぐらい細かく、殆ど有難味は無い。
| 国名 | 日本 |
| ジャンル | カップラーメン |
| EANコード | 4 901734 053613 |
| 会社名 | サンヨー食品 |
| 製品名 | サッポロ一番 塩らーめんどんぶり |
| 謳い文句 | 新 |
| 調理方法 | 熱湯3分 |
| 質量 | 内容量75g/麺63g |
| 熱量 | 317kcal(1,327kJ) |
| Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.5+3.4g) |
| 付属品 | 粉末スープ、かやく(キャベツ・コーン・にんじん・ねぎ) |
| ノンフライ麺 | × |
| 湯切り | 不要 |
| 麺 | 幅2mm強の軽い扁平、穏やかな舌触り、気泡感があり軽い食感、袋版とは全くの別物 |
| 汁・ソース | 濁った淡い色、セロリやカレー臭、甘く旨味は潤沢、刺激なし、いつもの塩らーめん |
| 具・その他 | キャベツが多い、豚肉は小さく存在感無し、袋の味を気軽に楽しみたい時はこれ一択 |
| 総合評価 | ★★2 |
| 試食日 | 2024/05/30 |
| 賞味期限 | 2024/09/17 |
| 入手方法 | 2024/04/21 ライフ |
| 税込購入価格 | 107 JPY |



