No.7523 King Pot Noodle (U.K.) Bombay Bad Boy Flavour

No.7523は英国のUnilever UK、King Pot Noodle Bombay Bad Boy Flavour。みんな大好きポットヌードルのキング、大盛り仕様。

Pot Noodleはウチが珍しく「美味しくない」と明言して強く注意を喚起するブランド。Bombay Bad Boyが一番不味い訳ではないのだが、名称や意匠から象徴的な存在として扱っている。

私がボンベイ悪ガキ味を初めて食べたのは2007年、退廃的ともいえる内容に痺れてすっかり虜になってしまう(但し味ではなくその存在に)。こんな製品があっていいのか!?と。

▲私にとって初のボンベイ悪ガキ味(2007年)
生意気に着色料・保存料無し、減塩50%だって

だが現在に至るまでPot Noodleのレギュラー製品の座を維持し、今回紹介する大盛り仕様まで出る羽目に。洒落で作った単発的な企画ではなく、安定した需要がある証である。まったく英国人の奴らときたら・・・

食べてみて、安定したいつもと変わらぬ味、いつもの評価★1.0。量が多い分(普通版90g→大盛りKing 114g)破壊力も強い。

混沌とした味と歯応えで、目指す方向が判らない。食べて心地良いと感じられず、何か間違えているんじゃないかと不安になる。敢えて味を表現するならば酸味を伴なうカレー味なのだが、全く爽快感がなく霧の中・ぬかるみの中を手探りで進むがの如し。

カップ麺を食べることでこんな得も言われぬモヤモヤした気分に浸れるのは、世界広しと言えどもポットヌードルが唯一である。食べた後で「さあ、お遊びはここまでだ。気持ちをリセットして頑張ろう!」という前向きな考え方ができるかもしれない。

用途としては罰ゲーム、嫌いな人への贈り物、修行、承認要求の実現手段として、といったところかな。

私は子供の頃からイギリスという国に尊敬と憧れの念を抱き続けてきた。産業革命を興し、ビートルズを輩出し、国際社会やファッションなど多くの事項で主導的な役割を果たしてきたと思う。

だが食べ物だけは違う。世の中の酸いも甘いも噛み分けたような英国紳士がKing Pot Noodle Bombay Bad Boy Flavourを美味そうに食べている姿を想像するだけで、全てが瓦解してしまいそう。

麺は幅4mmの扁平で、白くてうどんに近い。輪郭は曖昧でぬめりがあり、縮れが強く、長さは5cmぐらいしかないので箸ですくい上げにくい。気泡感があり、表面は荒れている。湯戻しは四分で硬めだが、粘りと弾力感が弱く、ボソボソして鈍い歯応え。日本のラーメンとは別物。

スープは澱粉質のザラザラしてドロッとした舌触り。酸味の強いカレー味で、香りは単調で華やかさに欠け、唐辛子の一点突出型刺激が結構強い。一応ヴィーガン向けの製品で、うま味や塩分は弱く、物足りなさを強く感じる。混沌とした印象のスープである。

具は粉っぽいグリーンピースと干からびたコーンで、ないよりはマシかもしれないが、歯応えは鈍く香りは日向臭く、殆ど有難味を感じない。

国名 英国
ジャンル カップラーメン
EANコード 5 000118 203695
会社名 Unilever UK
製品名 King Pot Noodle Bombay Bad Boy Flavour
謳い文句 Turn Bad Boy …in 4 minutes, Break The Mould, Rule Things Your Own Way. Think Different. Do Different.
調理方法 熱湯2+2分
質量 内容量114g
熱量 522kcal(2,197kJ)
Na(麺具+汁) ~g(食塩相当量1.6g)
付属品 液体スープ(トマトソース)。粉末スープ、かやく(グリーンピース・トマト)は混込済
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
幅4mmの扁平、白くてうどんみたい、輪郭は曖昧で短く箸では食べにくい、鈍い食感
汁・ソース 澱粉質のドロドロ、酸味の強いカレー味、結構辛い、旨味や塩分が弱く混沌とした味
具・その他 グリーンピースとコーンは硬く日向臭い、いつもながらの低品質を大盛りで楽しめる
総合評価 1
試食日 2024/05/23
賞味期限 2024/08/31
入手方法 2023/12/20 Kihara特派員様よりいただく
税込購入価格