No.7517はサンポー食品、コクの一杯 豚骨ラーメン。コクの一杯シリーズは2023年7月に発売された、低価格帯領域を担う製品群(税抜希望小売価格172円)で、現在全部で五種類ある。同社の製品は関東圏であまり見かけないので、たまに売られている現場に遭遇(しかも税抜百円を切る安売り!)したなら、私の意志とは無関係に棚へ伸びる手を止めることなど出来ない。
とはいえ、パッケージの調理例写真を見るとスープと麺の他にあるのはゴマとネギだけ。同社の看板製品たる焼豚ラーメン(同236円)のように添付品の豊かさを誇る製品ではなさそうだ。コクの一杯が我慢の一杯にならなければよいのだが。
食べてみて、基本的には価格相当で、割り切りや諦めの部分が多々あり、プアマンズ焼豚ラーメンの域にも入らない。焼豚ラーメンのサブセット版という願望は捨てた方がいいだろう。でも、そんな中辛うじてサンポーらしさも観て取れる製品。微妙だな。
実売価格が税抜百円程度の豚骨カップ麺は一般的になんちゃって都会派ミルキー豚骨が大手を振う中、今回の品は半歩か一歩前へ踏み込んだ印象がある。百円近辺の豚骨カップ麺がぞろっと並んでいる中では私はこの製品を選ぶことがあると思うが、より高額な製品と混在している中でこの製品を選ぶかと問われると、それはないかなあ、と思ってしまうのだ。
麺は幅2mmの角断面で、やや粗い舌触りで、ボリューム感は弱い。だが香ばしさを含めて軽快な印象で、食べやすい。量は少なめで、思ったよりも早く食べ終わってしまう。縦型カップと大差無い満腹感しか得られない。
スープは淡く濁った茶色で、軽いポークのうま味が出ていて、僅かな獣臭さを感じる。百円近辺の安価な製品だが、この価格帯でよくある都会派ミルキーなんちゃって豚骨よりは一歩踏み込んだ味で、存在価値がある。ニンニク臭や辛い刺激はない。
具はゴマとネギだけで、とても寂しい。価格を考えて割り切るか、後から何か具を追加するのがいいだろう。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901773 101726 |
会社名 | サンポー食品 |
製品名 | コクの一杯 豚骨ラーメン |
謳い文句 | 5種類のポークエキス使用 |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | 内容量72g/麺60g |
熱量 | 328cal(1,373kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.3+3.3g) |
付属品 | 粉末スープ(ごま・ねぎ入り) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの角断面、気泡感があり粗い舌触りで、香ばしさを含め軽快な印象、量は少ない |
汁・ソース | 淡く濁る茶色、軽い豚の旨味、僅な獣臭さ、同価格帯の豚骨味より一歩踏込んだ印象 |
具・その他 | ニンニク臭や刺激はない、具はゴマとネギで簡素、辛うじてサンポーらしさを感じる |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2024/05/14 |
賞味期限 | 2024/07/29 |
入手方法 | 2024/04/12 Olympic |
税込購入価格 | 107 JPY |