No.7479は英国のSymington’s、Naked Singapore Style Curry Egg Noodles。卵麺のシンガポール流カレー味でベジタリアン向け。ウチで初めて紹介する食品会社の製品で、二百年近い歴史があるらしいが、即席麺を扱いだしたのはここ十数年前のことで、新興勢力といえるだろう。数多くの即席麺を擁するが、アジア系の味だけに限定している様子。
Nakedというブランド名ゆえ、カップの脇(上の写真で右上)にNew Noodsと書いてあるのをNudesと勘違いしてしまい、何故食品のパッケージにこんな語を使うのかと暫く悩んでしまったよ。私の心が汚れている表れかもしれない。(Noods=Noodles)
食べてみて、混沌とした味で、同じ英国のPot Noodlesを連想してしまった。実際のところは麺もスープもポットヌードルよりは明確で判りやすい味なのだが、英国以外の即席麺と比べるとモヤモヤしていることには変わりない。上のフタの写真で「N」の太文字が縮れ毛のような模様でデザインされているが、これが本製品の内容を的確に示唆しているように思う。
作り方も普通のカップ麺とはやや流儀が異なり、お湯を注いだらすぐ「thoroughly(満遍なく、徹底的に)」にかき混ぜる必要がある。その後五分経過すると、スープは粘性が増してボテボテの半固体状態になり、カップをひっくり返してもスープはこぼれない。これはまさに日清食品が宇宙食として開発したスペースラム状態といえるのではないか?
麺は太くて短く、スープはあんかけ状態なのでスプーンで食べるのが正解だろう。ラーメンとは違うものと考えるのが吉。スープは舌と鼻に布団を介したようなダイレクト感に欠けるもの。それでも辛さだけは結構強く出ているので、全てが曖昧という訳ではない。
即席麺に普遍的な美味しさを求める人へは決して勧めない。が、物珍しさや面白さを重視する人には、同じ英国のPot Noodlesと同様に良いネタであると思う。ポットヌードルが好きな人は確実にこの製品も好きになるはずだ。
麺は幅3.5mmの強い扁平で、長さは4cm程度しかない。表面はザラツキがあるが、スープの強いとろみもあって輪郭は曖昧。粘りに欠けボソボソした歯応え。ラーメンという感じではなく、むしろパスタに近いような麺である。
スープはドロッとした、とろみというよりも半固体状態で、カップを逆さにしても汁が垂れてこない不自然な舌触り。カレー味なのに味や香りも間接的でもどかしいが、うま味そのものは強く、唐辛子の刺激が結構辛いので救われている。
具は細かな人参と玉ねぎが入っているが、存在感は弱い。ベジタリアン向けなので肉は入っていない。
国名 | 英国 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 5 050665 022584 |
会社名 | Symington’s |
製品名 | Naked Singapore Style Curry Egg Noodles |
謳い文句 | New Noods Bigger Flavor |
調理方法 | 熱湯5分 |
質量 | 内容量78g |
熱量 | 295kcal (1,252kJ) |
Na | ~g(食塩相当量2.56g) |
付属品 | なし。粉末スープ、かやく(人参・玉ねぎ・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | ○ |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅3.5mmの強扁平、長さ4cm、表面は粗く輪郭は曖昧、粘りに欠けてボソボソした食感 |
汁・ソース | 半個体状態で不自然な舌触り、味も香りも間接的、旨味と辛さが結構強くて救われる |
具・その他 | 具は細かな人参と玉葱で存在感薄、同じ英国のポットヌードル好きの人なら受入可能 |
総合評価 | ★☆1.5 |
試食日 | 2024/03/22 |
賞味期限 | 2025/04/30 |
入手方法 | 2023/12/20 Kihara特派員様よりいただく |
税込購入価格 |