No.7467は台湾の維力食品工業、一度贊 剝皮辣椒雞肉麵。レトルトの具材が付いた高級カップ麺で価格は47TWD(約219円)。リアルな肉が入った製品なのだから、日本の相場で見るとお買い得だと思う。
製品名を見た際に「剝皮」は鶏肉を修飾する語だと解釈したが、少し腑に落ちない部分があるので後に調べてみたところ、台湾の東部に「剝皮辣椒」という青唐辛子を油で揚げた後に皮を剥いで醤油漬けにした特産品があることが判明した。この食材に接するのは初めて。
日本の製品でもそうだが、即席麺を通じてローカルな珍しい食材に触れることが出来るのは、(美味しい不味いを問わず)新しい体験が出来るという意味で有難いと思う。
食べてみて、剝皮辣椒の食感と刺激が新鮮。日本にはない味だがきっと多くの日本人はこの味を喜んで受け入れるだろうと思う。
レトルトの包みを開封して出てきたのは鶏肉の他に、昆布?大きなネギ?を煮込んでくすんだ緑色に退色したような謎の物体Ⅹ。これが剝皮辣椒かあ~。大きさは15x30mm程の肉厚は2mm以上で、結構きちんとした存在感がある。
口にすると柔らかく、ほろほろと崩れる感じ。昆布よりも粘りがなく脆い。青唐辛子といっても辛さは殆ど無いが爽やかな印象。コッテリではなくサッパリ。剝皮辣椒自体が美味という訳ではないが、鶏肉と鶏ベースのスープにはいい感じで調和する。ご飯のおかずとしても良さそうだ。
麺は幅2.5mmの扁平断面で、輪郭は明確。少し気泡感があるが、小気味良くて元気な歯応え。台湾カップ麺の標準的な麺であり、価格が半分ぐらいの製品と大差ないように思える。油で揚げた香ばしさがあり、スープの味とよく合っている。
スープは淡い茶色で若干の透明感がある。椎茸と昆布による優しくてすっきりしたうま味が出ている。醤油濃度は薄め。ここに鶏肉を煮込んだダシと青唐辛子の漬け物の心地良い刺激が加わる。脂っぽさはないが、とても深みがあるスープである。
小指の先程度の鶏肉はジューシー。見た目が昆布かネギのような大きな青唐辛子はとても柔らかく、尖った刺激はない。
| 国名 | 台湾 |
| ジャンル | カップラーメン |
| EANコード | 4 710199 113622 |
| 会社名 | 維力食品工業 |
| 製品名 | 一度贊 剝皮辣椒雞肉麵 |
| 謳い文句 | 純 辣椒添加 |
| 調理方法 | 熱湯3分 |
| 質量 | 内容量185g |
| 熱量 | 520.2kcal (2178kJ) |
| Na | 2.501g |
| 付属品 | 粉末スープ(ねぎ入り)、レトルト具(鶏肉)、調味油 |
| ノンフライ麺 | × |
| 湯切り | 不要 |
| 麺 | 2.5mm扁平、輪郭は明確、気泡感があるが小気味良い歯応え、普及価格品と大差なし |
| 汁・ソース | 淡い茶色、椎茸と昆布の旨味、醤油濃度は薄い、鶏のダシと青唐辛子の爽やかな刺激 |
| 具・その他 | 鶏肉はジューシー、剥皮辣椒はサッパリして爽快、新鮮な印象で日本人にも受けそう |
| 総合評価 | ★★★☆3.5 |
| 試食日 | 2024/03/05 |
| 賞味期限 | 2024/02/29 |
| 入手方法 | 2023/11/02 小北百貨 (Taiwan) |
| 税込購入価格 | 47 TWD (≒219 JPY) |



