No.7233 VIFON (Vietnam) Mì Khay Có Gói Sốt Xào Tương Đen

No.7233はベトナムのVietnam Foods Industries、VIFON Mì Khay Có Gói Sốt Xào Tương Đen。黒醤油味トレー型焼そば。そもそも醤油といえば黒いのだが、ベトナムの調味料といえばニョクマム(魚醤)が一般的であり、スーパーの売場を見ても醤油の認知度は低いようだ。

▲湯切りのメカニズム(?)

本製品の湯切り機構は昔の日本のカップ焼そばで見られたものを単純化した印象。角形カップには立体シート成型のフタが付き、上面に半円弧の裂け目が形成されている。この隙間からお湯を排出するのだが、開口面積が小さく出が悪そうだ。一方でフィルター機能が無いので具がダダ洩れしそうでもある。

食べてみて、おいしいというよりは珍しくて面白い味。日本人がイメージする醤油の味とは大きく異なり、締まりがないというか雑味が多い感じ。日本においては、違和感を楽しめる人向けだといえよう。

一方で麺やソースの質感は良く、きちんと真面目に作られている製品だと感じた。ベトナムにおける醤油という素材の長所を、最大限に引き出そうと努力していることが伺える。

今まで何度かベトナムの即席焼そばあるいは汁なし麺を紹介してきたが、どれもバラバラというか、方向性が全然見えてこない。これがタイとかインドネシア、フィリピンだったらメーカは違えどそれぞれの国毎におぼろげながら大きな枠が浮かんでくるんだけどね。同国ではまだ焼そばが試行錯誤状態であり、これからも暫くはヘンなものが出てくる可能性がある。だからこそとっても面白い。

なお独自の湯切り機構は見た目から想像したよりはお湯の排出がスムーズに出来た(ただし今の日本のカップ焼そばには劣る)が予想通り具のネギや人参がたくさん流出した。また湯切り時には指が結構熱くなる。

 

麺は幅3mmの扁平断面で、輪郭がハッキリしており、角も立っている。色は白くて揚げ物の香ばしさも弱く、日本のカップうどんに近い印象。でも小麦粉以外の澱粉添加があるようで、しっかりとした歯応えがあり、太さ以上の存在感や重量感がある。

ソースは濃い色で、癖の強い香りがある。醤油味と言っても日本の醤油とは違って雑味が多い印象で、何となく南国的でもある。結構甘みもあり、醤油とソースのブレンドのようにも感じられる。単調な味だが、唐辛子のチクチクした刺激があり、退屈さは感じない。

具は人参とネギだが、パクチーの香りも感じる。ソースが一本調子なので、やはり肉などのアクセントが欲しいところだ。

国名 ベトナム
ジャンル カップ汁なし麺
EANコード 8 935311 101073
会社名 Vietnam Foods Industries
製品名 VIFON Mì Khay Có Gói Sốt Xào Tương Đen
謳い文句 Tray Noodles Packed with Sauteed Black Soy Beans Sauce
調理方法 熱湯3分お湯切り
質量 Net90g
熱量 481.5kcal (2016kJ)
Na ~g
付属品
ノンフライ麺 ×○
湯切り 不要
幅3mmの扁平断面、輪郭や角は明確、白く油臭さは弱い、日本のカップうどんみたい
汁・ソース 濃い色、甘く癖のある香り、雑味の多い醤油で南国的、唐辛子の刺すような刺激あり
具・その他 具は人参とネギ、パクチー臭も漂う、質感は良い、日本の醤油と全然違うのが面白い
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2023/02/20
賞味期限 2023/04/30
入手方法 2022/12/01 Big C (Vietnam)
税込購入価格 11,500 VND (≒66 JPY)