No.7224はベトナムのAsia Food Technology(Afotec)、Cung Đình Kool Mì Trộn Trứng Muối。塩卵風味焼そば。同社は近年急成長している即席麺メーカで、日本でも袋麺とカップ麺の看板商品をチラホラと見掛けるようになってきた。今回の品は独自の湯切り機構を備えた四角いカップの汁なし麺。樹脂部品の点数が多く、結構コストが掛かっていそう。海外モノはいろいろな湯切りのやり方が乱立していて、接する度に楽しめる。
塩卵(Salted Egg)は東南アジアで人気のアヒルの卵を塩漬けにした食材で、以前からタイ等ではこの味による即席麺が販売されている。
食べてみて、今の日本のカップ焼そばにはない味。強く卵を意識させるものではないが、蛋白質系のトロっとしたソースで、重くザラザラした舌触りが個性的。強いて言えばカルボナーラに近いものがある。美味しいというよりは面白い。
上図のように橙色の樹脂部品を取外すと湯切りの穴が顔を出す。そして赤いフタを外すとカップ側には防水紙のフタがヒートシールで密封されており、また製品全体にはシュリンク包装がされている。なのでこの橙色の樹脂部品って何のために在るの?本当に必要なの?という素朴な疑問が湧きあがる。埃侵入対策でもなく湯温低下防止のためでもなさそうだし。
まあこのような少しとぼけた部分に触れるのが、海外製品を試食する時の楽しみでもあるのだ。この会社の開発陣も必死て試行錯誤しているのだろう。
ところで・・・
世界各国の湯切りを伴うカップ麺に接してきたが、日本で殆どのカップ焼そばが使う湯切り機構(二層シート剥がし)は世界一・宇宙一の優れた発明だと思うよ。考えた人にはノーベル平和賞を授けたいぐらいだ。
麺は幅2mm強の細めの角断面で、角は尖っておらず優しい舌触り。四分戻しでかつ少し硬めなので、しっかりした歯応えがある。湯切りをするので、ベトナムの即席麺としては揚げ物の香ばしさが弱い。あまり自己主張はしないが、ソースとよく合っている麺である。
ソースはザラザラした、日本の焼そばにはない舌触り。味もソースや醤油、魚醤の香りは無く、塩焼そばとも違うもの。蛋白質系のどろっとした重たい感じがあり、強いて言えばカルボナーラに近いと思った。だがあまり卵っぽさは感じない。うま味は十分以上で、明確にピリッとする程度の唐辛子の刺激がある。
具はネギやニンジン程度で、あまり存在感はない。
国名 | ベトナム |
ジャンル | カップ汁なし麺 |
EANコード | 8 936010 680999 |
会社名 | Asia Food Technology |
製品名 | Cung Đình Kool Mì Trộn Trứng Muối |
謳い文句 | Mixed Noodles Salted Egg Flavor |
調理方法 | 熱湯4分お湯切り |
質量 | Net90g |
熱量 | 366.55kcal(1535kJ) |
Na | ~g |
付属品 | 液体ソース、粉末ソース、かやく(ねぎ・玉ねぎ・人参)、フォーク |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 要 |
麺 | 幅2mm強の角断面、硬めで優しい舌触り、揚げ物の香りは弱め、強い自己主張は無い |
汁・ソース | ザラザラした舌触り、蛋白質系のどろっと重たい味、卵っぽさは弱くカルボナーラ的 |
具・その他 | 明確な唐辛子の刺激、具の乾燥野菜は存在感小、変に凝っている湯切り機構が面白い |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2023/02/06 |
賞味期限 | 2023/04/04 |
入手方法 | 2022/12/01 Lotte Mart (Vietnam) |
税込購入価格 | 16,700 VND (≒95 JPY) |