No.7171 エースコック 焼うどんモッチッチ だし醤油味

No.7171はエースコック、焼うどんモッチッチ だし醤油味。モッチッチは「真空仕立て麺」という必殺技を伴い2017年6月に登場したカップ焼そば。以後様々な味や汁ありのタンメンなどを出したり引いたりして、現在は原点となる焼そばと今回の焼うどんの二種類。

「真空仕立て麺」の詳細は不明だが、麺の生地が入った容器を減圧して脱泡を促すものかな?と推測する。ウチが麺の性状を述べる際によく「気泡感」という語を使うが、こいつを丁度いいようにコントロールできるならば画期的な技術だといえるだろう。実際過去に食べたモッチッチは気泡感が少なく密度や重量感が高いものになっていた。歯応えが若干人工的ではあるが。

食べてみて、モッチッチの名に恥じず揚げ麺なのにもっちり滑らかで重量感の高い太いうどん麺。これに和風の醤油ソースが絡むことで味や食感に関しては期待通りのパフォーマンスを示す。

一方で本シリーズの特徴である縦長カップに重たい麺を適用したため麺をすくい上げる際の引っ張り抵抗が大きく、更にストロークが長いことも加わって麺が口に到達する前に耐えきれずツルっと滑り落ちる事態が多発、ひと言で表すならば食べ難い。

比較的麺が細い焼そばのモッチッチの際は全然気にならなかったけれど、真空仕立て麺を太いうどんにまで拡大適用したがために弱点が顕在化したように思える。

これがもしエッジが鋭く麺との摩擦係数が大きい割り箸で食べたならば、上記の不満は起きないのかもしれない。しかし一般的な家庭用の塗り箸では、この麺をすくい上げにくさが食のリズムを狂わせてしまうのだ。

食の快適さは麺の重さや形状や表面の摩擦、器の形状によるストローク(リフト量)、そして箸の摩擦などを適切に設定しなければならないんだねえ。箸にもタイヤのように高剛性ハイグリップ即席ラーメン専用箸、なんてのがあれば面白いんだけど。

麺は幅5mmの薄い扁平断面で、輪郭はハッキリしている。揚げ麺なのに気泡感は少なく、水分をたっぷり含んだような舌触りで、結構な重量感がある。しかし表面がペタペタして麺同士が引っ付きやすく、容器が深いこともあって、箸ですくい上げにくい。

ソースは鰹の香りが強い醤油味。うま味は強いが、塩分などそれ以外の味付けは薄めで、意外に控えめで単調な味付け。脂っ気は結構強い。ふりかけは鰹の乾いた香りと唐辛子のかすかな刺激があり、退屈さを感じない味になっている。

具のキャベツや人参は細かくて、あまり有難味を感じない。ネギももっと香ってほしい。

国名 日本
ジャンル カップ焼そば
EANコード 4 901071 222338
会社名 エースコック
製品名 焼うどんモッチッチ だし醤油味
謳い文句 まるで手作りの もちもち真空仕立て麺
調理方法 熱湯5分お湯切り
質量 Net97/麺85g
熱量 415kcal (1738kJ)
Na ~g(食塩相当量3.6g)
付属品 液体ソース、ふりかけ(カツオブシパウダー・唐辛子)。かやく(キャベツ・人参・ねぎ)は混込済
ノンフライ麺 ×
湯切り 不要
幅5mmの薄い扁平断面、揚げ麺なのに気泡感が少なく水分を多く含んだような舌触り
汁・ソース 鰹の香りが強い醤油味、旨味は強いが塩分は弱い、脂っ気は強い、弱い唐辛子の刺激
具・その他 具の野菜は細かく有難味が少ない、重量感のある麺と縦長容器の組合せは食べにくい
総合評価 ★★☆2.5
試食日 2022/10/31
賞味期限 2023/02/22
入手方法 2022/09/25 クリエイトSD
税込購入価格 127 JPY