No.7157はサンポー食品、焼豚ラーメン 和歌山豚骨しょうゆ。今年四月の発売で、今からの入手は難しいだろう。同社は九州の佐賀県に本社と工場を置く地元密着型の即席麺を製造してきたのだが、今回の製品は『和歌山』だと?九州以外の地名を冠する点でかなりの異端児であるといえる。ウチはサンポーの試食履歴が80食以上あるのだが、こんなのは初めてだよ。もしかして全国展開を行うための先兵だったりして?
調べたところ、サンポーの棒状袋麺で北海道味噌ラーメンというのが去年の四月頃に出ているらしい。マルタイにも似たような製品があるし、九州の会社が北海道の味を目指すのは結構興味深いなあ(その逆は珍しくないけど)。
食べてみて、九州から和歌山までって中途半端に遠いね。決して味が破綻している訳ではないのだが、どちらの景色も浮かんでこないような、居場所の無いようなもどかしさを感じた。私はどちらの地域もあまり馴染みが無いので説得力には欠けるが、二つの地域が融合して相乗効果をあげるような挙動は見られない。
とはいえだからダメだというのではなく、地域性を意識せずに単なる豚骨醤油味のカップ麺としてみれば普通だし、東京の人がエセ関西弁を喋るような違和感を面白味として捉えることもできるかもしれない。
あとこの製品はスープにかなりの泡が立つ。九州には泡系ラーメンと言う流れもあるようで、カップ麺にもいくつか実施例があるらしいのだが、そうとは知らずに食べたからちょっと驚いた。
麺は幅2mmで細く、気泡感があり重量感に欠け、やや手応えが乏しい麺である。だが揚げ物の香ばしさが感じられて軽快感があり、ここはいい意味でサンポーらしさがある。
スープは濁った淡い茶色で、とろっとした人工的なぬめりがある。和歌山ラーメンといえば豚骨醤油だが、醤油濃度は薄く後付けっぽい香りがする。豚骨臭や尖った刺激は弱く、全体的にモヤモヤした印象で、シャキッとしない。麺をほぐす際にかなり泡立ち、面白い演出で口当たりがスムーズになるものの、それ以上のものではない。
大きな焼豚はとても薄いが十分に有難味がある。小さなナルトは結構粘る。いつもの焼豚ラーメンと比べてかなり物足りないなと思ったら、調味油と紅生姜が省略されているのだった。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 901773 101313 |
会社名 | サンポー食品 |
製品名 | 焼豚ラーメン 和歌山豚骨しょうゆ |
謳い文句 | 濃厚豚骨まろやか醤油仕立て |
調理方法 | 熱湯3分 |
質量 | Net86/麺65g |
熱量 | 395kcal (1654kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量2.3+3.0g) |
付属品 | 粉末スープ(なると・ねぎ入り)、焼豚 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 幅2mmで細く気泡感があり重量感に乏しい、揚げ物の匂い軽快感、サンポーらしい麺 |
汁・ソース | 濁った淡い茶色でぬめりがある、醤油も豚骨臭も薄い、刺激も弱くシャキッとしない |
具・その他 | 肉は大きいが薄い、小さなナルトは粘っこい、九州でも和歌山でもなくて中途半端 |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2022/10/04 |
賞味期限 | 2022/10/13 |
入手方法 | 2022/06/10 Mr.Max |
税込購入価格 | 107 JPY |