No.7118はマルタイ、宮崎辛麺風ラーメン。パッケージに「九州発」と書かれたご当地シリーズ九州編で、八種類ある中の一つ。既にシリーズ制覇を遂げており暫くは買わなくていいやと思っていたが、最近スーパーで見掛けたところ「宮崎辛麺風」だと!?昔食べた時はまだこの名がメジャーになっていなかった筈。確か宮崎版は黄色いパッケージだった記憶があるし?
▲宮崎鶏塩ラーメン(2010年、★3.5の高評価)
調べてみたら昔は宮崎鶏塩ラーメンという名前で出ていた。一方辛麺風ラーメンは2021年の2月に期間限定で発売、11月にレギュラー品に昇格したらしい。この時鶏塩ラーメンは静かに消えていったのだなあ。ゆく即席麺の流れは絶えずして、しかも元のスープにあらず。諸行無常。
食べてみて、完全無欠のラーメンではなく、ところどころに少し抜けとか隙間があるような印象。ただこれは決して悪い意味ではなく、作る際や食べる際にちょっと工夫を凝らすことで自分の好みにピッタリ合わせ込める自由度があるということ。
人間に例えるならば、容姿頭脳性格運動能力がみな完璧で欠点が全く無い人と接するならば、相対的に自分のだらしなさや馬鹿さ駄目さばかりが強調され、さぞ居心地が悪いだろうと想像する。人にとって多少の緩さは必要なものだと思う。
今回の品、辛さはピリ辛以上激辛以下で中途半端だなあ、粉末スープだから瞬発力はあるがどことなく軽薄てじわじわと圧を掛けるような迫力には欠けるしな、麺もスイートスポットが狭いかもしれんやね、と小言を発したくなる部分が散見される。
でもいい、根は素直で良い人だ。人に例えればこんな感じかな。過激な部分は無いから誰にでも合わせられるし、もっと硬くとかもっと華やかにとか工夫をすれば素直についてくる。袋麺らしく作り手の柔軟性・想像力に応じて楽しさが広がるよ。そして一緒にちょっとワルいことでもしてみようか、と誘ってみたりして。
麺は2mmの正方形断面で、その割には重量感があるが、輪郭は若干甘めでシャキッとはしない。粉っぽさを意識させる舌触りで、少し鈍めの歯応えである。
スープは濁り感がある橙色。そこそこ辛いが激辛には及ばずで、重ためな唐辛子の刺激と適度なニンニク臭があって心地良い。うま味はポークが主体で鶏や魚介も含む複雑なもので、味や香りの要素が華やか。だが決して脂っぽかったり重厚という感じではなく、若干の隙間とか軽さがある印象。
これはスープが粉末であることが大きく、欲を言えば液体スープのしっとり感が欲しいところではある。だが宮崎辛麺の文法通りに溶き卵とニラを入れれば、こうした欠点は払拭されるだろう。これこそは袋麺を自分好みにカスタマイズする楽しさでもある。
国名 | 日本 |
ジャンル | 袋ラーメン |
EANコード | 4 902702 010010 |
会社名 | マルタイ |
製品名 | 宮崎辛麺風ラーメン |
謳い文句 | 九州発 唐辛子の辛さ ニンニクの香り 激辛醤油味【ノンフライ】 2人前 |
調理方法 | ゆで3分 |
質量 | Net186/麺146g |
熱量 | 335kcal (1403kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.9+4.1g) |
付属品 | 粉末スープ、調味油 |
ノンフライ麺 | ○(棒状麺) |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mmの正方断面、細いが重量感が大、輪郭は甘く鈍めの歯応え、粉っぽさを意識する |
汁・ソース | 濁りがある橙色、ちょい辛で重たい辛さ、ニンニク臭が心地よい、味や香りは華やか |
具・その他 | 粉末スープ故の薄さや隙間を感じる、溶き卵やニラ等を入れれば違う側面が見えそう |
総合評価 | ★★★3 |
試食日 | 2022/07/17 |
賞味期限 | 2022/11/10 |
入手方法 | 2022/06/10 Sanwa |
税込購入価格 | 233 JPY |