No.7108はマルタイ、縦型高菜ラーメン。マルタイは1990年12月に従来のマルタイ泰明堂という社名をただのマルタイに変更し、同時にぐるぐるマークが登場した。これを少し遡った1990年8月にどんぶり型カップの高菜ラーメンは発売され、それ以来息の長い製品として存続している。下の写真左は旧マーク(〇の中に泰の字)が付いたどんぶり型高菜ラーメンで、短期間しか生産されなかった珍品。右は社名とマークを変更した直後のもの。
▲平成初期(1990年~)のどんぶり型高菜ラーメン
左右でマルタイのマークが違う
で、今回の縦型はどんぶり型カップに書かれた「高菜ラーメン」の書体やフタの背景をそのまま流用し、関連性の深さを暗示している。さて、どれほどそのスピリットを受け継いでいるのであろうか?
食べてみて、とても軽い。どんぶり型カップ高菜ラーメンの代用品としてこの縦型カップを食べると、多くの点で物足りなさを感じるだろう。なのでこれを以って大人が一回分の食事とするには満腹感・充足感の点で厳しいと思う。というか、製品の主用途としては何かをしながらのおやつや夜食、食事のお供としてのおつゆ代わりが好適である。
麺の歯応えも、スープの味香りも、風のように爽やかに私の中を通り過ぎてゆく。決して何も動かすことはなく、何も語りかけず、どこかに留まることもなく。この性質を理解していれば今回の品をうまく活かすことができるだろう。
基本はミルキー豚骨で獣臭さや油っぽさは皆無、麺質は軽い。どんぶり型の高菜ラーメンは高菜がレトルトで大きな重量感や存在感があったが、今回の品は乾燥品なので「高菜入ってたっけ?」という程度。九州の会社だから、マルタイだからといった期待は持たないことを勧める。
麺は幅2mmの細い角断面で、気泡感が強め。軽快な食感である反面、重量感や手応えが希薄で、量も少ない。一回分の食事としては物足りなさを感じる。
スープは濁り感があり、とてもアッサリしているミルキー豚骨。癖のある獣臭さやニンニク臭などは全く無い。九州の会社が作った豚骨スープという期待はしない方がいいだろう。うま味や香りも平板。高菜はちょっとだけピリ辛だが、香りは弱い。その他の具も存在感が薄い。
国名 | 日本 |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 902702 004163 |
会社名 | マルタイ |
製品名 | 縦型高菜ラーメン |
謳い文句 | うま推し! ピリッと高菜の辛みがきいたあっさり豚骨スープ |
調理方法 | 熱湯2.5分 |
質量 | Net62/麺52g |
熱量 | 291kcal (1218kJ) |
Na(麺具+汁) | ~g(食塩相当量1.0+2.0g) |
付属品 | なし。粉末スープとかやく(辛子高菜・コーン・ねぎ)は混込済 |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 2mm幅の細い角断面、気泡感が強い、軽快な食感な反面、腹応えが希薄、量は少ない |
汁・ソース | アッサリしたミルキー豚骨、癖のある獣臭さやニンニク臭は皆無、旨味や香りも平板 |
具・その他 | 高菜は微ピリ辛だが香りは弱い、他の具も存在感が薄い、おやつや夜食、お汁代りに |
総合評価 | ★★2 |
試食日 | 2022/06/23 |
賞味期限 | 2022/08/08 |
入手方法 | 2022/03/30 クリエイトSD |
税込購入価格 | 107 JPY |