No.7053はロシアのДоширак、Вкус Курицы。英語表記だとDoshirak、Chicken Flavour。ドシラックは元々韓国語のお弁当、도시락が語源。韓国ヤクルトが今回の品でもある長方形容器のカップ麺を旧ソ連へ輸出して大ヒット、後にこの名が現地法人の社名にもなった。
今回の試食計画は二月の頭に確定していた。その後ロシアのウクライナ侵攻が始まり扱いをどうするか躊躇したが、食文化と政治は別物だと考え予定通り敢行。ただYouTube動画に関しては海外からの視聴が過半数を占めており、価値観の違う人にロシア製品を扱うことによる誤解を与えないようウクライナ支持のメッセージを追加した。こうした舵取りは微妙で難しい。
食べてみて、決して高級さとか上質さを誇るものではないが、麺とスープと具のバランスがとれており、小ぢんまりとしながらも完成されている製品だという印象を受けた。パッケージの印刷には「Since 1987」と記されており、35年に渡ってロシア人に支持されてきただけのワケとか重みを納得する。
麺は細く、表面はざらざらして荒れている。気泡感はあるものの生地に結構粘りがあるためあまり目立たない。揚げ物の香ばしさや小麦粉の香りなどは良いとまでは言わないが、海外製のカップ麺としては安っぽさを感じさせない。
スープは透明感がある洋風のチキンコンソメ味。これも意外な程に味の土台というかボディがしっかりしており手応えのある味である。うま味や塩分は必要十分で、僅かに胡椒や唐辛子の刺激があり、味や香りの要素は過不足ない印象。
肉を模した大豆蛋白質はグニャっとした歯応えで、量は多いが有難味に欠ける。ごく少量のワカメやぐるぐるナルト(一個)も入っている。いくら韓国系だからといってもロシア製品でナルトが使われるのが意外な印象。パクチーは香りが弱い。
あまり安っぽさや物足りなさを感じずに済む製品で、日本人が食べてもあまり違和感を持たないであろうと思う。
国名 | ロシア |
ジャンル | カップラーメン |
EANコード | 4 607068 580223 |
会社名 | Доширак / Doshirak |
製品名 | Вкус Курицы / Chicken Flavour |
謳い文句 | |
調理方法 | 熱湯3〜4分 |
質量 | Net90g |
熱量 | 414kcal (1733kJ) |
Na | ~g |
付属品 | 粉末スープ、かやく(コリアンダー・人参・唐辛子) |
ノンフライ麺 | × |
湯切り | 不要 |
麺 | 細くてザラザラした舌触り、生地に粘りがあって気泡感が目立たない、安っぽくない |
汁・ソース | 洋風のチキンコンソメ味、味の土台が強固で手応えがある、弱い胡椒や唐辛子の刺激 |
具・その他 | 大量の大豆蛋白質は有難味に欠ける、ワカメやナルト入、日本人にも違和感がない味 |
総合評価 | ★★☆2.5 |
試食日 | 2022/03/15 |
賞味期限 | 2022/09/05 |
入手方法 | 2021/10/17 Trolley Robakun駐在員様よりいただく |
税込購入価格 | (49 KGS ≒ 66 JPY) |